カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

選挙のお手伝いに今日も行く

選挙のお手伝い

支持する民主党某候補さんのところへお手伝いに行く。
行ってみるものだ、いくつか面白い話を伺う。
1;ポスターの数が妙に少なかったのは、自治会が民主党ポスターを掲示している家庭に圧力をかけているから。(都議選の時はこんな圧力はなかった。だから都議選の時より民主党ポスター掲示は少ない)
2;警察が民主党のポスターを見つけるなり、撤去要請できないかどうか画策する。
3;某選挙区では、民主党選挙事務所の前に警察が張り込んで、監視している。
さて、今日は電話掛けしました。いやあ、民主党には激しく逆風ですねえ。一件、「お宅(民主党)は郵政民営化になぜ反対なんだ、なぜ対案を出さないんだ?」と電話の向こうですごまれたから、丁寧に民主党の郵政案について、枝野幸男さんのメルマガに書いてあったことを記憶検索して説明した。ああ、俺って有能だなあ、と思った。枝野幸男さんの説明はクリアだから記憶しやすいわけだが。他の民主党議員も枝野幸男さんから政策レクチャー受ければいいのに、と、7年くらい前から私は思っている。
  http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050818#1124316931
この日お手伝いしに行った先の候補は、議員年金廃止のための活動を熱心にひたむきにして下さっている候補。他にも色々しているのだけど。この候補のお仕事のうち、一番大衆受けしそうなのが私の知る限りではこの議員年金廃止なので、電話でも時々そのことに言及してみる。本当なら選挙のチラシやポスターではそれをアピールすべきだったんだろうなあ、と思った。なかなか本人がアピールしないと誰もアピールしてくれないものなのだが、ちょっとその点で、この候補は上品で押しが弱い。我々の味方で、凄く真面目なかたなのだが。
年金といえば、安倍晋三小泉純一郎も納入状況について今でも口を閉ざしているよね。

なぜ「野党が目立たない」のか?

思い出したので書いておく。
選挙期間は各党公平に扱わないといけない、という法律の縛りになっている。ので一応各党公平に扱われる。
選挙期間に入る前は、その縛りがない。ので、マスコミは野党に関して一切報道しなくとも「違法」にはならない。からマスコミは野党を報道しない。報道しないで「野党が目立たない」とマスコミがしつこく連呼する。しつこく連呼されると「そういえば野党に関して報道を見た記憶がないな、たしかに野党が目立ってないな」と思う脳味噌の弱い人が一定数発生する。マスコミの典型的自作自演である。
  関連;http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050831#1125461098
さて、イラク戦争以降、現政府に批判的な記者は、取材途中でどんどん逮捕されている。取材のためにインターホンを鳴らしたら不法侵入罪、みたいな感じで。さてそのようなことが繰り返されると、現政権に対して批判的な記事はほとんど紙面に載らなくなる。誰が悪いと言って、根性のない報道が悪いのだが。現行法を拡大運用して逮捕しまくって「表現の自由」を抑圧している警察と官邸はその次に悪い。

「独裁者」

ところで、小泉純一郎を「独裁者」と誹謗しているのは亀井静香周辺くらいなもので、民主党小泉純一郎の政策を批判はするが、「独裁者」だという批判はしていない。そのことを私は妥当だと思う。従来の自民党は、従来の日本は権力が集中していなかった。権力分散は同時に責任所在の不明瞭さであり、それは日本政治の最大級の宿痾の一つだった。行政改革以降、権力は従来より遥かに首相に集中している。その権力をどう使うかは批判されてしかるべきだが、つまり「表現の自由言論の自由」を抑圧すべく運用するのはとんでもないことだが、「独裁的に」権力集中しているそのこと自体は批判材料にはならないと、私は思っている。
戦前日本は二大政党制から政治が軍事に下属し、独裁者は存在せず責任所在が不明で戦争に突入した。
日本は独裁者を持ったことのない国なのだから、いわゆる独裁者と、交代手続きの整った独裁者(権力の中心)の概念区別がイマイチ弱いと思う。つまり小泉純一郎は、原則的には、権力が集中したあるべき首相ではあるが、彼をいわゆる独裁者と呼ぶのは妥当性を欠いていると思う。飯島秘書官は独裁者側近的振る舞いをしているみたいだが。
現在の首相は権力が集中しているものの、その責任を問う声がやたらと貧弱なのは、「表現の自由」が機能していないからなのだろう、とは思う。
[18:45]人相の悪い、警察官僚出身の民主党候補が小泉のことを「独裁者」だと演説していて、極めて萎えました。