カルトvs財務省のハルマゲドン
戦後日本は長いこと財務省の支配する王国だった。財務省幕府と仮に呼んでおこう。*1バブル崩壊以降の長き停滞は財務省幕府末期の姿だった。財務省幕府を支えていたのが老中・経世会だった。財務省幕府は老中・経世会との連合政権ともいえた。
で、老中・経世会が倒れ、それにとって代わったのが、清和会(森派)王朝だ。清和会王朝は、経世会という敵を設定し、小泉というスターを看板に使い、カルト(宗教右翼)と警察と検察と暴力団を実働部隊として動かし、メディア統制による集票と「世論創造」を行なった。それは巧くいった。日本人でこの統制に対抗できる程度に脳みそがあり根性がある人の数は無視できるほどだったからだ。それ以上に日本は封建的身分制国家だったという地金が明らかになり、封建的身分が下層な人々をわざわざ人間として見なす必要なんかないしマトモに扱う必要もないと、清和会(森派)王朝周辺は判断した。カルトと警察と検察と暴力団と新聞社とテレビ局を使えば、それは可能だった。
清和会王朝は「アメリカ共和党・ネオコンの犬として振舞う」という保身術・処世術と、手足としてカルトを用いるという体質から、経済に関する観念や能力は、低脳である。経済学者ではない竹中平蔵をあたかも経済学者であるかのように扱い経済担当として重用してきたことにもその一端が表れている。
アメリカも一枚岩ではないので、ネオコンに対立する勢力は存在する。世界経済を考えたときネオコンの振る舞いはアメリカにとっても自滅的だ。ネオコンとともに没落することを嫌う財界集団というか、田中宇のいう「多極化」勢力というか、そういう勢力が存在する。
で、かつての日本の支配者だった財務省は、小泉政権下に徐々に力を回復してきているようだ。現在はかつての財務省幕府期に近いところまで勢力を回復しているようだ。
カルト(宗教右翼)と暴力団を基盤とする、清和会(森派)王朝の次なる首相候補が安倍晋三。
それに対抗させるべく、財務省の代弁者として送られた首相候補が谷垣禎一。なのだろうな、と思う。谷垣禎一は「児童ポルノ法」制定過程時に法務委員をしていて、自民党ながら言っている内容が「法的に正しく」つまり我々の主張に近かった。以来、私は谷垣禎一へは一定の評価をしていた。90年代までの谷垣禎一は今よりも良かった。
財務大臣をしてから谷垣禎一は「喋り方」が変わった。榊原英資の「喋り方」にそっくりになった。声の質までそっくりになった。そうとう榊原英資が朝から晩まで谷垣禎一を仕込んでいるのか、あるいはさらに穿ってみると谷垣禎一と榊原英資に共通するコーチでもいるのか。榊原英資は財務省幕府時代の筆頭家老だと言っていいだろう。私は嘘にまみれた財務省幕府をよき存在だとは考えていない。
榊原英資はロリコン(つーか定義通りに言うならペドファイルかな)で、かつて女子高生と愛人契約していて、それが当時CIAに見つかって、今も榊原英資はCIAの愛人だ。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050222#1109083693
以上から、次期自民党総裁選は、「カルトvs財務省のハルマゲドン(あるいは痴話喧嘩)」であり、「ネオコンvsCIA」の代理戦争であるようだ。
財務省の広報紙である日本経済新聞から「富田メモ」が出たのは、CIA+財務省筋の工作かな、と思う。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060721#1153420212 CIAの後ろには「多極化」勢力がいるのかな。
カルトの情緒にだけ拘泥する、知能が小学校中学年程度な安倍晋三を総裁にしてしまったら、日本最大の貿易相手である中国・韓国との関係が悪化し、日本経済がドンと冷えこむことは、日本の貿易内容を知っている中学受験小学生程度の知識があれば、誰の目にも明らかだ。財務省にとってもそれは望ましくないことなのだろうと思う。
どうだろうね、違うのかな。財務省も根性は欠片もないだろうからな。根性がないということはつまり痴呆同然であるということだ。
以上はあくまで仮説で見通し。
安倍晋三は逝ってヨシ、と憤る同志は をクリックされたし。
*1:日本権力は官庁の連合体であり、政治中枢が政治中枢として機能していないことから、ここでは一種の連邦制度である「幕府」の名を用いる。