カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

松岡農林水産大臣「自殺」と、守られない政治家と守られた政治家

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070605#1180979780の続き。以下メモする。守られない政治家と守られた政治家がいる、という話。

参議院議員簗瀬進の国会通信  No 749  2007-6/4
【1】 松岡大臣の自殺について。
● 松岡農水大臣が28日、赤坂の議員宿舎において自殺しました。戦後の歴史で、現職大臣の自死は初めてのことです。彼とは衆議院の同期生。そして政治改革の大論戦では、小選挙制度の推進派(私〔簗瀬進〕)と反対派(彼)で、激しい応酬をしたこともありました。まずは、心からご冥福をお祈りします。
● その論戦の中で、私〔簗瀬進〕自身は強気一点張りの彼の視線が、時々、ふっと弱まることを感じたことがありました。こわもての印象の強い彼でしたが、かなり無理をしているのではと感じたことが何回かありました。自殺後の鈴木宗男さんのコメントなどを参考にするとあながち私の印象も誤っていなかったのではと感じます。遺書を総理はじめ各方面に残したこと、そして奥様への遺書は別扱いにしたことなどに、さまざまな彼の心境が伺われます。
● 率直に言えば、彼を追い詰めたのは、政権維持に汲々とする安倍総理のかたくなな対応にあったのではないかと思います。強気と弱気の交差する毎日の中で、松岡大臣は、辞職すればどんなにか楽になれるだろうと何度も想像したのではないでしょうか。
● 学閥、閨閥などなく、懸命にのし上がってきた自民党政治家は、どこかで必ず無理をします。その無理の結果、最後には自らの命を捨てた政治家の姿を、何人か見てきました。その一方で、無理をしても、刑務所の壁の内側には、絶対に落ちない、事実上守られた政治家もかならず存在します
● 松岡大臣は、大臣に指名してくれた安倍首相に本当に感謝していたようです。しかし、安倍首相は、松岡大臣のほんとうの心境を理解できたのでしょうか。二人は、同じ自民党の政治家でありながら、住む世界は、実はまったく別だったような気がします。
● ただ、特に緑資源の疑惑の追及の手を緩めるわけには行きません。松岡大臣は、ある意味で自民党政治の犠牲者です。そして、本当に彼の御冥福を祈るなら、犠牲者を生み出す構造にメスを入れることがもっとも必要ではないでしょうか。まさに、これ以上の犠牲者を生み出さないためには、癒着の構造に外科手術を加えることしかないのです。
● 彼の後任には、赤城徳彦氏が指名されました。そして、間髪をいれずに緑資源公団の廃止を指示したようですが、どうもそれはおかしいと思います。癒着構造の実態解明をすることもなく、ただちに「廃止」を指示するのは、「くさい物にフタ」的なやり方でしかありません。一人の大臣を死に追いやった疑いが少しでもあるなら、きびしい事実解明の実態調査をまず行うべきです。癒着の構造自体に切り込むべきです。
● 赤城氏も、実は、自民党一期生、そして河本派の新人議員として同期でした。政治改革推進の仲間として、派閥の締め付けと戦うために、都内のホテルの一室に立てこもり篭城戦を仕掛けたこともありました。自民党の癒着構造を打破するための、赤城新大臣の蛮勇を期待したいところです。〔以下略〕

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