カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

塾講師という仕事

塾講師をして4年になる。こんなに続けるつもりはなかった。毎年辞めようと思い、昨年はお気に入り美少女小学生の受験をなんとしても成功させようと歪んだ愛情を全開してしまい、つい惰性で今日にまで至った。昨年まで担当していた小学生たちは美少女揃いで、前世からの縁を感じていた。私の思い込みに過ぎないが。
塾講師は幼稚な人格が多い。幼稚な人格が多いのはどんな仕事でも共通であるから塾講師が特にそうだとは言えないが、塾講師は「幼稚な人格」が「子供受け」に転換するから、しばしば幼稚な人格が肥大する。頭の良くない人間の話を聞くことはたいがいの場合苦痛だが、塾講師による研修はたいがいの場合幼稚人格が肥大した話を聞かされ、辟易する。
塾産業も本来はマンガなどと同じく、人にものを伝える仕事であるはずであり、小池一夫劇画村塾での講義では、何を伝えたいのか明確でないムダの多いマンガはクソであり商品ではないと繰り返し語られそれは真実であるが、塾業界はマンガ業界の数万倍ゆるいので、情報伝達能力の低い人間がふつうに講師をしているし(人気講師にはなれないが)、その塾の企業体質として情報伝達能力が貧弱で混沌としていることもある。競争原理が正しく働けばこんな情報伝達能力が企業体質として低い塾などたちまち淘汰されてしかるべきなのだが、教育産業の競争原理はわりとヌルイのかどうかよくわからんけど今のところうちの塾は継続している。たぶん今後十年ともたないだろうが。
かつてロリータ鬼将軍と呼ばれ、幼女姦願望マンガだの幼女姦願望小説だの幼女姦に関するコラムだのを書き、プロのペドファイルとして生活していた自分が小中学生相手の塾講師をするというのは、我ながらいかがなものかと感じるところがあり、とくに初年度は言動に目いっぱい注意を払っていたが、塾講師というのは私が呆れるほどにロリコンばかりだと気づくのにはそんなに時間はかからなかった。当人たちがどの程度自覚しているかは判らないけど。子供に感情移入するのはロリコンの一歩目であり、子供をコントロールしようとするのはロリコンの二歩目である。ロバート・K・レスラーによるとペドファイルには聖人から極悪犯罪者までいるそうだから、ペドファイルがイコールで犯罪者予備軍だとは本来は言えない。幼女姦をなすのはペドファイルに限るわけでもない。
塾講師を経験したお蔭で日本地理にも詳しくなったし、受験国語の思考法も知ることができた。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070809#1186593914 これはこれで一つの財産だ。
…ところで、受験国語の入試問題には、科学的に間違っている文章が出題されることが多く、カルト教義と親和性が高いトンデモ文章がしょっちゅう使用されているのは日本の未来ならびに現在にとってたいへん由々しきことだが、今はそのことはメモするだけに留めておく。各有名私立中学ならびに高校の受験出題文章は、理系教師も参与して科学的に妥当かどうか検討すべきだ。国語得点能力を向上させるために過去問演習させ、その結果非科学的反科学的なトンデモ文章ばかり読ませることになり、かつそのトンデモ文章から「国語的正解」を導く作業を指導するのは苦痛どころの話ではなく、確実に生徒の論理的思考力・思考統合力の重要な部分に傷をつける作業になりかねない。とはいえ社会科学的に間違っているかどうかの判定能力を中学高校教師に求めるのも、中学高校の科目から考えて難しいかもしれない。社会科学系列の知識は高校までは正規科目ではないから、教師もそれぞれの科目内容以外に関しては知的盲点になりがちで、無知蒙昧になってしまいがちなものだから。
学校もそうなのだが、本来なら教室には講師は複数いることが望ましい。教室内のたった一人の大人による独裁に生徒を順応させようとする教室システムは、色々な意味で危険だ。生徒は教師に同調することだけを求められる。これは不健康だ。教師が複数教室にいれば、仮に一人が問題教師だったとしても深刻な事態にはならない。雇用側は人件費が嵩むだろうが、たとえば「学級崩壊」は教室内講師が複数いればほとんど防げるはずだ。かつて深刻に問題になった受験秀才がオウムなどのカルトに嵌る原因の一つは、教室内独裁者に順応を課す教室システムにある。
塾講師をし始めたきっかけは、占いだった。バイトを探しているとき、「人にものを伝える仕事が向いている」との卦を得た。私はそれなりに名のある大学を運よく卒業しているが、大学卒業資格を使用した仕事はこの塾講師が初めてだった。時給が高く拘束時間が短いのでマンガを描くのと平行してできるだろうと思い、始めたのだが、うちの塾は異様に長い拘束時間と、過剰な無償労働と、低く混沌とした情報伝達能力のため、マンガを描きながら、というのはできずにいる。やってられん辞めよう、としょっちゅう思うのはそのためだ。

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