「おやじの会」香川県教育基本計画に現る
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香川県 教育基本計画 〜1/6募集中「インターネット上の有害情報対策等の推進」リテラシー教育中心の様子
http://www.pref.kagawa.lg.jp/kgwpub/pub/cms/detail.php?id=6805
に、「おやじの会」が登場している。
http://www.pref.kagawa.lg.jp/kgwpub/pub/cms/upfiles/soan_6805_1.pdf
〔84p〕
○ 父親の地域活動への参加の促進
父親が中心となり子どもたちの健全育成や地域活性化のための事業を実施するおやじの会がそれぞれの地域において活動しており、こうした父親等の活動をさらに促進します。
◆ おやじの会の地域活動への参加の促進
〔92p〕
指 標 現 状 27 年度の目標
おやじの会設立数 33 団体 40 団体
「おやじの会」とは、小学生の父親を中心としたPTA活動のための地域組織、と一応なっている。以下ウィキペディアを参考に記述する。
wikipedia:竹花豊
竹花豊は、2003年に石原慎太郎知事の下、東京都副知事になった。元警察官僚が副知事になったのはこれが初。東京都行政は警察と急接近する。竹花豊は東京都緊急治安対策本部の本部長も兼任した。
竹花豊副知事は、都の「青少年条例」の強化を2回にわたり実施した。
竹花豊は2005年に警察庁生活安全局長となり、「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」を発足させ、表現規制の強化を主張した。
竹花豊副知事は警視庁と協力し「おやじの会」のネットワーク組織「おやじ日本」を結成した。だから、「おやじの会」は、実質、竹花豊の子飼い組織だとカマヤンは思う。
竹花豊は、2008年6月、参議院内閣委員会で「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」の法案を審議する際、「おやじ日本」会長として参考人招致された。竹花豊はその席で「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」の最終報告書を資料として提出し、法案の成立に賛成の意見を述べた。
2009年2月には「特定非営利活動法人(NPO法人)おやじ日本」というのが作られている。
ウィキペディアによると、「おやじの会」は2006年に映画『ボディ・ジャック』を推薦している。原作は幸福の科学出版ユートピア文学賞受賞作。幸福の科学、ねえ…。
竹花豊は現在、東京都教育委員であり、任期は2011年9月30日まで。
倉田潤を引き上げたのは、この竹花豊だと言われている。
2
香川県教育基本計画の中に「おやじの会」が記述されているということは、行政が「おやじの会」を支援するということを意味する。
「おやじの会」の何が問題かというと、繰り返すが、オタク文化に強烈な偏見を持っている(もしくは飯の種だと思っている)元警察官僚・竹花豊が「おやじの会」を仕切っていること、「おやじの会」が警察子飼い組織であることだ。たぶん末端で活動している人はそういう自覚はほとんどないと思うが、警察が生活の末端まで管轄しているっていうのはかなり異様なことだと私は思う。別な言い方をすると、治安利権の臭いがする。
ところで、香川県出身の知り合いから香川県の土地柄について伺う機会があったのだが、もともと地域共同体的な繋がりが希薄な土地で、マンガとかゲームとかオタク系文化産物は全然入手できない土地だとのことだ。その意味、すでに究極のゾーニングがなされているので、都市的な表現規制というのはこの土地では展開しにくいようだ。
しかしながら、地域共同体的繋がりが希薄な孤立しあっている土地で、その紐帯として警察系の官製組織を盛り育てるというのは、これは表現規制とは別に、やばいことのように私は思うのだが。
3
竹花豊は2008年に言論出版妨害事件を起こしている。
月刊『宝島』08年5月号(3月25日発売)に寺澤有による『警視庁「天下り企業」 これが全リストだ!!』(6頁)が、掲載される予定だった。が、「松下電器産業」(大阪府門真市)に天下っている警察庁キャリアを載せていることから、校了直前にボツになった。レイアウトまで完成していながら、月刊誌が発売1週間前に6頁もの記事がそっくりボツになるとは異例の事態だ。
「ボツになったのは、竹花豊氏(元東京都副知事、元警察庁生活安全局長)が松下電器産業へ天下りしたことを記事で触れたことが唯一の原因です。松下は宝島社の雑誌へ大量の広告を出すなどし、特別な関係だったからです」(寺澤氏)
http://accessjournal.jp/modules/weblog/ 山岡俊介「アクセスジャーナル」より構成。
寺澤有 http://www.incidents.jp/ http://twitter.com/#!/Yu_TERASAWA
4
竹花豊と「準児童ポルノ」
竹花豊は2008年3月11日からの「財団法人日本ユニセフ協会」による《アニメや漫画、ゲームの表現も「準児童ポルノ」として違法化を目指すキャンペーンの署名》の呼びかけ人の一人。http://www.unicef.or.jp/special/0705/pdf/kodomo_p_paper.pdf
このキャンペーンは「インターネット・ホットライン・センター」が仕掛けたものであり
http://www.unicef.or.jp/special/0705/backnum/080328.html
【2008年3月28日】
当協会〔財団法人日本ユニセフ協会〕が開催してまいりました「子どもポルノ」問題に関する勉強会やセミナーなどの中で、IT・インターネット業界などで活動されている方々から多くご指摘があったのは、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」(以下「現行法」)における「児童ポルノ」の定義に係るものでした。
例えば、インターネット・ホットライン・センターには、毎日多くの「児童ポルノ」関連の通報が寄せられますが、現行法の定義では「児童ポルノ」とされないものがその殆どと伺っております。また、子どもポルノを含めた各種の所謂「有害サイト」に対する自主規制を検討されているインターネット・サービス・プロバイダー業界の皆様の間でも、上記と同様の理由から、現状以上の対応が出来ない状況とのご説明をいただきました。
「インターネット・ホットライン・センター」は警察の御用組織・子飼い組織だと言える。「インターネット・ホットライン・センター」の参加団体は以下の通り。
http://www.iajapan.org/hotline/about/group.html
参加団体一覧 警察関係(29団体)
〔略〕ECPAT/ストップ子ども買春の会 〔略〕 特定非営利活動法人日本ガーディアン・エンジェルス (社)日本音楽著作権協会(JASRAC)〔略〕
参加団体一覧 警察関係(29団体)
警察庁 青森県警察本部 岩手県警察本部 宮城県警察本部 秋田県警察本部 山形県警察本部 福島県警察本部 警視庁 埼玉県警察本部 神奈川県警察本部 新潟県警察本部 長野県警察本部 静岡県警察本部 富山県警察本部 石川県警察本部 福井県警察本部 愛知県警察本部 滋賀県警察本部 京都府警察本部 大阪府警察本部 兵庫県警察本部 奈良県警察本部 広島県警察本部 島根県警察本部 徳島県警察本部 愛媛県警察本部 福岡県警察本部 長崎県警察本部 熊本県警察本部
関連
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20080317/1205698228
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060424/1145836571
竹花豊関連
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/archive?word=%C3%DD%B2%D6%CB%AD
感じるところのある同志は をクリックされたし。
本日の画像は http://piapro.jp/content/49p41d5vl6ncy0fo から。
本日のMMD-PV。同じ曲のPVをブラザーPとまさたかPがほぼ同時UP。
本日のMMD劇場
本日のMMD変態動画
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