父の猟仲間とか、野生動物駆除とか
1
父は猟が趣味で、猟仲間と広く交友があった。
猟の先輩の一人は、機織機のモーターを扱う工場を営んでいた。今から40年位前のこと、この人は銀行から事業資金として150万円融通してもらい、その金でバイクのハーレーを購入した。「工場に使うということで借りた金ではないのか」と仲間から問われた。彼は答えた。「何を言う、まぎれもない『運転資金』じゃないか」
8年間ほどハーレーに乗り、150万円でそれを友人に転売した。たいへんに儲けたつもりで彼はいた。転売した後、彼の息子がその車種を調べたところ、プレミアがついて市場価格が200万円になっていた。
彼は数年前、老衰で亡くなった。
3
鹿は一時期禁猟になっていたので、富士山周辺では繁殖しすぎて困っているとのことだ。
猟友会に鹿の駆除が時々依頼されるが、猟友会も高齢化していて、色々厳しいようだ。猟友会会長によると、あと10年もすると、野生動物を駆除できる人間がいなくなるだろう、とのことだ。
かつて自衛隊が鹿の駆除を試みたことがあった。全く鹿を捉えることはできなかったそうだ。スキルの方向性が違うためだろう。
ならば今のうち猟友会の人間を野生動物駆除スキルのインストラクターとして厚遇して、自衛隊に野生動物駆除スキルを伝授しておいたほうがいいのではないか、と思うんだが、どんなものだろう。
4
筍のシーズンになってきたので、現在、我が老父とウチの裏山の野生猿が、ウチの敷地内で、筍採りの競争をしている。今夜から明日にかけては雨だから野生猿のほうが有利かもしれない。野生猿というのは猛獣なので、微笑ましい競走なわけではない。
感じるところのある同志は
をクリックされたし。
画像は http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=18231808 から。