カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

「枝野幸男も大連立に前向き」という記事は、情報撹乱だと思う

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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110606/k10013337151000.html
枝野官房長官 大連立に前向き
6月6日 12時15分
枝野官房長官は記者会見で、民主・自民両党の幹部の間で、菅総理大臣の退陣後、いわゆる「大連立」を模索する動きが出ていることについて、「国会で幅広く協力いただける態勢が望ましい」と述べ、みずからも、「大連立」に前向きな認識を示しました〔カマヤン注;そうか?〕。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110606/plc11060612480010-n1.htm
大連立へ公約見直しも 枝野官房長官示唆
2011.6.6 12:46 (1/2ページ)
 枝野幸男官房長官は6日午前の記者会見で、民主、自民両党の大連立構想に関し「国会で幅広く協力いただける体制が望ましい。具体的には党が対応している」と述べた。

枝野幸男も大連立に前向き」という記事見出しばかり踊っているが、枝野発言をそう読み取るのは記者クラブの願望ないし情報撹乱だと思う。
枝野幸男は大連立を原則として嫌っている。政策ごとの協調協力は常に求めている。枝野幸男は答えにくい質問には次元を一つ繰り上げてより抽象度を上げて返答するというテクをわりと使うhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060924/1159035885。今回の返答はそれの応用であり、それを「みずからも、「大連立」に前向きな認識を示し」と評するのは、国語読解力的には落第か、愚問作成者による愚問の類だと思われる。
2007年11月の枝野発言

http://www.asyura2.com/07/senkyo44/msg/459.html
私は、〔当時野党だった〕民主党が大連立を模索するなどということは、とうてい許されるものではないと考えます。〔略〕
大連立が許されない第一の理由は、選挙による政権交代を訴えてきた立場と矛盾すると受け止められ、国民の多くの皆さんの理解を得られるものではないことです。〔略〕
さらに重要なことは、議会の役割をみずから放棄することになることです。
議院内閣制における国会の役割は二つあります。
一つは、内閣総理大臣を選任するという仕事です。〔略〕
もう一つは、内閣=行政府をチェックするという仕事です。〔略〕
与党議員はみずからが内閣を構成し支えるのですから、チェックするとしても内部チェックが基本で、その役割は相対的に小さくなります。その分、行政の外側から議会質疑を通じて行政府をチェックすることは、野党議員にとっての最大の役割ということになります。議会の中に野党がほとんど存在しない状況になると、行政をチェックするという機能は圧倒的に低下します。〔略〕
第2次世界大戦中の英国とか、選挙前に国民に示した上で連立したドイツの例など、特殊事情による大連立の例外を全否定はしません。また、自民党が大分裂してしまった場合などには、政界再編を余儀なくされることもあるでしょう。しかし、今の日本にそうした特殊事情は存在しません。

今回の震災は戦争に匹敵する特殊事情ではあるが、枝野が大連立に踏み込むには、事前にたくさん前提条件を置くはずだ。
あとまあ、なんかしらんが読売新聞を筆頭として、日本の新聞は「大連立待望=政党政治否定願望」が強すぎる。何をいったい望んでいるのか意味不明だが、日本の政党政治の健やかな発展を全力で潰したがっているんだろうなあ、ということは判る。

2

枝野幸男菅直人自民党議員だったことはないんだよな。菅直人降ろしをしている人たちって、鳩山由紀夫にしろ小沢一郎にしろ、自民党出身者だよな。「菅直人抜き大連立」って、つまり「巨大化した自民党政権」という意味かな。読売新聞は自民党の足腰が弱りだした頃からずっとそんなことばっかり煽っているな。

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