カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

「旅行代理店」はたぶんほとんど消える

お仕事の方のブログには書くわけにいかないのでこっちに書くけど、「旅行代理店」はそう遠からず、ほとんど消える。生き残るのは規模の大きい少数だけだろうな、と思う。
インターネットが発展しまして、観光客は少なくとも国内旅行において中小弱小の旅行代理店を使うことが大変少なくなっております。数値はありませんが、宿泊業の側から見て、そのように感じます。
ウチは昔から旅行代理店をほぼ完無視で仕事してそれで回っているので、標準じゃあないですが、でもって大手旅行代理店の若手社員は「宿泊業は旅行業者の無理を聞いてナンボ」と勘違いしているバカなんかも温存していたりしますが、真面目にインターネットで宣伝している宿泊業者にとっては旅行代理店は丸っきりいらない子であります。
旅行業者は客と宿泊業の間を取り持って、それによって10%なり15%なりの手数料を宿泊業者からもらう、という、そういうビジネスモデルです。
宿泊業者がインターネットで自前で宣伝できて、客がインターネットで自力で宿泊所を探せるとなると、旅行代理店は必要ないのであります。そりゃまあ客の中には「自力で探す労力が惜しいから旅行業者に宿泊所選定を手数料払って任せる」というのはまだまだ残りうるのではありますが、そういうタイプの人間はネットが発展したことによって、激減しております。
ウチはほとんどの客をインターネットから集客しておりまして、ごく例外的に昔からの付き合いのある旅行代理店からの送客を受け入れる、という、そういう感じであります。
先日、お仕事のHPから会社名義で申込がありました。ウチは企業のセミナー合宿なんかにもけっこう利用してもらっているので、そういうお客さんかな、と、思いました。その客から電話があって、話を聞いてみると、旅行代理店がHP予約フォームから予約申込したのだと判りました。
バカかおめえ、旅行代理店だったら電話しろよ、予約フォームは素人のお客さん相手でお前ら玄人相手じゃねえよ、と、次回同じことがあったら言ってやろうかと思います。
初めて名前を聞く、地方の中小旅行代理店なようで、手数料をもらえないものか、と、平頭に訊ねるので、ウチの従来基準での旅行代理店手数料を提示してみたところ、相手方の態度が少し変わりました。どうもウチを舐めたようであります。どうも今のご時世、旅行代理店に手数料を支払う宿泊業者と言うのは、そのことでもって旅行代理店から2流3流バカにしてよしと思われるようであります。そうか旅行代理店、お前らそういうつもりか。こっちはお前らなんぞ全く必要としていなくて、お情けで手数料をくれてやってもいいと提示してあげたのに、その温情をもってこっちを軽く見るか。お前のところとは今後二度と取引しない。
そんな嫌な思いの後、別な新規付き合いの旅行代理店からの問い合わせに老母が出て、手数料について旅行代理店にウチの従来基準を伝えると、「え? 手数料いただけるんですか!?」と旅行代理店がびっくりしていました。
どうも、ここ数年で、旅行代理店に手数料を支払う宿泊業者というのは、激減しているようであります。まあ、旅行代理店は送迎手数料とかそういったもので利益を上げることが可能でありますから、力のある宿泊業者が、もはやいらない子である旅行代理店に対して手数料を払ってあげる必要も義理も実際ないのでありまして、昨年くらいからその流れは急速に進み、旅行代理店の従来のビジネスモデルが崩壊しているようであります。
そういえば昨年、バス会社からの問い合わせがずいぶんありました。バス会社としても旅行代理店を迂回して直接宿泊業者に送迎するほうが利益幅が大きいようでありまして、バス会社が旅行代理店機能をけっこう代行しているようであります。
また、「じゃらんNET」「楽天」などのインターネット宿泊予約サービスの発展により、それ以上にインターネットの検索機能により、旅行代理店業界は大激変というか大打撃というか、そういう目に遭っているようであります。
インターネットは問屋的なものを不要としますが、こと国内旅行において、旅行代理店もその逆風に晒されているようであります。ということで、旅行代理店を使わなくても旅行はできるから、宿泊業者に直接予約申込するといいよ。
旅行代理店は手数料を払ってあげている宿泊業者を大事にした方がいいよ。手数料を払ってやったら軽蔑するような業界が長く続くわけがねえよ。

感じるところのある同志は   ブログランキング・にほんブログ村へ   をクリックされたし