カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

軽井沢へ逃亡

老母との生活で私も嫁もストレス死しそうだったので、「他の貸別荘を見学してくる」と言い残して、軽井沢へ逃げ出した。貸別荘見学という名目でなら家から逃げるのはアリなのだからなるべくその口実で家から逃亡しよう、と、年末年始に嫁と話をしていた。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20111225/1324822785 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20120102/1325473061 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20120106/1325860073 我が実家は全然落ち着けない。どこかで休息を取る必要がある。「家が落ち着ける場所ではないことが辛い」と嫁が零す。私は同志的共感を覚えるが、キツイ姑を持つ嫁は可哀そうだ。外出するとどうしても金がかかるものであり、私も嫁も金を使いたいわけではないのに。
『まっぷる 軽井沢』を頼りに、コテージ貸別荘っぽいところを探す。

まっぷる軽井沢’12 (まっぷる国内版)

まっぷる軽井沢’12 (まっぷる国内版)

「口実は見学だけど、とにかく逃避して息抜きできるところを」と嫁と意見一致する。その基準で宿泊先を検討する。
河口湖から出発し一宮御坂から高速道路に乗り、諏訪・松本を経由して、松代のあたりで間違えて高速道路を下りてしまい、ちょっと迷った後本屋で道路地図を購入しインターチェンジに戻り、小諸で高速道路を下りて、軽井沢へ向かう。
旧軽井沢の教会なんかを観光した。そう遠くないところにカトリックプロテスタント英国国教会の教会があるのね。カトリックが一番儲かっていそうな感じだった。

1泊目は『軽井沢ホテルブレストンコート』http://www.blestoncourt.com/にした。一応コテージ棟があるので老母に言い訳が立つ。オフシーズンで一番安いところを狙った。


素敵ですお洒落ですシンプルで無駄がないです。勉強になりました。大満足。ホテル内部をもっと散策すればよかったと後でちょっと後悔しました。このホテル施設内に二つ教会がありました。http://www.stonechurch.jp/ 
軽井沢を観光していこうと自動車でウロウロするが、軒並み冬季休業だった。小学生の頃、冬しか家族旅行ができず、行くところ行くところ冬季休業で切ない思いをしたのを朧げに思い出した。
ブレストンコートでの朝食がけっこうがっつりしたコース料理で全然腹が減っていないので、2つ目の宿泊先へ。
2泊目は『星のや 軽井沢http://www.hoshinoya.com/にした。ブレストンコートと同じ「星野リゾートhttp://hoshinoresort.com/のホテルだと後で知った。ここは通常だととんでもなく高いんだが、オフシーズンで一番安い日の安い部屋があったのでそこにした。安いっつーても嫁へのサービスでなければちょっと使えない額だったが、嫁にサービスしないと罰が当たるので頑張った。
お香による出迎えの時点で「ほお」と思ったが、東洋音楽による出迎えまであって驚いた。なるほど最高級というのはこういうところからムード作りが始まるのか。
ブレストンコートのイメージカラーは白だったが、『星のや』のイメージカラーは黒だ。従業員の服装がいちいちムード作りを演出している。写真の舟に乗っている人はムード演出の従業員だ。

池に面した部屋が一番高額なようだ。


以前妹が「高級なホテルに泊まって宿泊業の勉強をしないとダメだ」と我が老母に意見していたことがあったが、その意味がなるほどと判った。
ここは元々「星野温泉」という軽井沢に古くからある温泉だったようだ。温泉の質もいい。部屋は全て温泉水による床暖房になっていた。これは真似られない。
2日間で、2冊本を読了できた。至福。
下手な海外旅行以上の満足感を得た。金額も下手な海外旅行並みにかかったが、その価値は充分あった。べらぼうに稼いでべらぼうに忙しい人が俗世を忘れるための滞在場所なのだな。客をリラックスさせるために様々なものが考え抜かれている。ゆるゆるになってチェックアウトギリギリまでいた。すべてに満足だった。家に帰らなくてはならないということだけが不満足だった。
碓氷軽井沢から高速道路に乗り、長野へ向かうべきところを自動車のナビゲーターが下仁田・富岡のほうへ行けと指示したのでそっちへ向かってしまい、群馬県・埼玉県・あきる野・西八王子経由で帰宅。どちらにしろ軽井沢河口湖間は約200km、3時間くらいの距離。
以前、嫁と伊豆のほうの温泉に行ったとき、「帰りたくない」と私が駄々をこねたが、今回は嫁が「帰りたくない」と言ったので、地元の日帰り温泉で夜まで粘り、帰宅。
翌日午前中まで体のほぐれが残っていた。
現在の私の仕事は観光業なのだから、遊びに来る客に嫉妬を覚えない程度にあちこち宿泊すべきだと理屈では分かっていたが、一人で出かけるのは出不精な自分には辛かったので、嫁へのサービスを兼ねてオフシーズンの間にできるだけ出かけようと思う。
お仕事のほうのブログに書くわけにいかないように思うのでこちらに記す。
旅行中に読了できたのは以下2冊。
パチンコがアニメだらけになった理由(わけ)

パチンコがアニメだらけになった理由(わけ)

創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書)

創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書)

感じるところのある同志は  ブログランキング・にほんブログ村へ   をクリックされたし

画像は http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=20735419 から。