あの母親のもとで
1
地震保険に加入しようかと思って保険屋さんを呼んだ。老母が全力でその話を潰した。老母の話す内容にはもちろん全然合理性はない。頻出する言葉、自分(老母)は姑を尊敬しての言うとおりにしていたのに、息子は私をバカにしている。
いやあ、我が祖父母は高い規範性を内面化していたから、老母がその規範性の枠で抑えられるのは老母にとってわりと快適だったんでしょう、老母の性格的欠点は規範がないことなんだから。規範を内面化していない人間が尊敬乞食になる。
2
それはまあどうでもいいが、ここのところ夕刻頃午睡することが多い。今日は午睡で悪夢を見た。湖が大荒れに荒れて、現在ウチに宿泊しているテレビクルーの車が流されたり、バーベキューハウスが何者かによって掘り崩されたり。そんな悪夢だ。俺は何か不安でもかかえているのかなあ、といった話を嫁にした。
3
老母は本日、私と老父を使って、離れからウチへ箪笥を運んだ。いや、逆だろう、ウチから離れに箪笥を持っていくべきだろう、と、私も嫁も思った。
4
あの母親のもとでよく今まで生きてこれたよね、それは凄い、と、嫁が言った。同情してくれる人が身近にいて、とても嬉しい。
それはそれとして、嫁との会話のほとんどが老母対策についての論議であるのは、それはそれで不健康だ。老母をとにかく離れに移動させないと我々の未来が暗い。
人生はもっと明るく楽しいことを考えてしかるべきだ。
5
塾の元同僚からメール着信あり。4年ほど前、中学受験の時指導していて中学受験にしくじった生徒が、高校受験で早稲田と慶応の付属校に合格したとのこと。
感じるところのある同志は をクリックされたし
画像は http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52524815.html から