カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

我が老父の自動車事故

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先に書いておくけど、我が老父は無事でピンピンしている。ちょっとだけ打ち身したけど。

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我が老父の趣味は狩猟だ。老齢でそろそろ狩猟がかなりしんどくなっているが、数少ない老父の趣味であるので、体調が芳しいときには行っている。
3月14日には、早川町西山奈良田の老父の友人のところへ狩猟に行った。西山奈良田というのはマジ秘境で、河口湖からですら自動車で2時間かかる。余計な話だが西山ダムは私が昨年行った時には土砂が溢れんばかりに詰まっていてえらいやばめだった。

http://www.jtb.co.jp/kokunai/Sight.aspx?bookid=SP300660&categorytype=3
奈良田温泉の概要
南アルプス山麓・奈良田湖そばにある温泉。奈良時代孝謙天皇が8年間に渡り湯治を行ったという伝承が残る。奈良田の里は、独特の風俗、習慣、方言が残る秘境で、7つの効能をもつという若返りの湯が湧く地として知られてきた。

http://www.jtb.co.jp/kokunai/Sight.aspx?bookid=SP300650&categorytype=3
西山温泉の概要
南アルプスの最高峰・北岳を源流とする早川。その早川渓谷沿いに湧く山間の温泉。温泉地に至る道路は、早川の清流を見下ろすように南アルプス街道が走っている。温泉の歴史は古く、1300年前の慶雲年間(704〜708)の開湯と伝わる。かつて徳川家康武田信玄も訪れたことがあるという由緒ある温泉だ。宿は全館源泉かけ流しの西山温泉「慶雲館」が一軒宿。

老父の友人は、京都大学卒で一人息子だったが北岳の山小屋の娘さんに惚れて山小屋の主人になった方だ。残念ながらその愛妻は病気でわりと早くなくなった。愛妻が死の間際に、我が父にどうしても会いたい、と言って、会いに来た。夫は地元に仲間が少ないから、一人ぼっちにさせないでください、と我が父に頼んだ。そういう経緯がある。
我が老父は老齢で自分で自動車を運転して奈良田まで行くのが困難になったので、その日は我が老母が運転をして、奈良田へ行った。老父の狩猟中、老母は慶雲館で休憩した。慶雲館は日頃は日帰り客を受け入れないのだが、この日は特別に受け入れてもらった。老父と老父の友人は、その日、鹿を仕留めた。老父の友人がGPSで鹿がすぐ近くにいることを知り、鹿を撃った。撃たれた鹿はなぜか老父の方へ近づいたので、老父が鹿の首を撃ち、とどめを刺した。猟期は3月15日で終了なので、猟期終了間際に大物を仕留め、老父は上機嫌だった。
以上の話は老父母から聞いたんだが、聞きながら「その鹿は人間から餌付けでもされてたんじゃないの?」とか思ったが、その疑念は老父母には言っていない。

3

3月15日、猟期最後の日、老父は村の猟師仲間と狩猟に行った。河口湖の山で狩猟をした。この日は猪をわりと早めに2頭仕留めた。猟師はトランシーバーで交信しあい、山を囲むような配置になっていた。猪を仕留めた場所の近くに老父がいたので、老父が猪を小型トラックの荷台に積んだ。猟場を替えるために、老父と仲間が山を下った。山を下り、湖畔の道に入るところで、ブレーキが利かず、老父の小型トラックは道を乗り越え、ガードレールを倒し、道路下の川に落ちた。
川の幅は小型トラックよりやや狭かった。左車輪側が川に落ち、川に対し約45度の角度で小型トラックが嵌り、川べりのコンクリートに激突した。約左側のフロントガラスが割れ、小型トラックは大破した。偶然通行人がいて、と私は聞いている。通行人が110番、119番をした。老父のいた運転席側は無事だった。老父はシートベルトをしていたので、無傷だった。運転手側のドアは空を向いていた。通行人がそのドアを開け、老父を引っ張り出した。
老父の携帯電話から自宅に電話があり、老母と私とで事故現場に行った。老父は救急車で脳神経の病院へ搬送された後だった。警察が検証した。狩猟だったので鉄砲があり、鉄砲があるとなると警察の検証が煩雑になった。大破している自動車左側の窓に、私がつけておいた、鎌倉権五郎神社の交通安全のお守りが見えた。老母のほうの親族が自動車修理工をしているので、その人に連絡し、レッカー移動してもらう手配をした。猟師仲間の人たちと現場検証に1時間程度つきあった。その間に猟師仲間が集結した。検証を終え、父を迎えに病院へ老母と向かった。検査の結果、無傷だとのことだ。
我が老父は昔から自動車運転が上手で運転もわりと慎重なのだが、大事故はこれで2度目だ。前回も自動車は大破したが、父は無傷だった。
今回は狩猟用に長靴を履いていたので、ブレーキを踏むつもりがアクセルを間違えて踏んでしまったようだ。人身事故にもならず、怪我もなかった。運が良かった。
夕方、狩猟仲間が我が家に集まった。打ち上げ前に寄ってくださった。父は打ち上げには参加せず、食事代を一部寄付した。

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