カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

我が村の30年後を夢想する

1

本日我が村のイベントがあって保育園児を見た。だいたい一学年10人くらい。妙に女児が多く男児が少ない。単なる確率の偏りか、我が村の飲料水が酸性化でもしたのか。(飲料水が酸性化すると男児が出産されにくくなる。)

2

以前も20年後を想像したhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20140414/1397479801が、今日も我が村の30年後を想像した。
私はたぶん最後の我が村の観光協会長になるだろう。私の存命中に我が村は集落として成立しなくなり隣の集落の観光協会と合体しそれでも成立せずさらに隣の集落の観光協会と合体し、ということが存命中になされるだろう。
我が村の観光業者の年齢ボリュームゾーンは私より15歳くらい上だから、その人たちが老いて商売を終えた頃、我が村は観光地としての寿命を終えるだろう。
近隣で比較的人口の多い富士吉田市も人口ボリュームゾーンは60〜70歳代だし、その人たちの寿命が尽きる頃、日本のたいがいの地方自治体は成立しなくなっているから、行政的にはさらに広域合併し、実際にインフラストラクチャを整備できる規模は今よりずっと小さくなるから、運がいい人とそこそこ金のある人はインフラストラクチャが延命した地方都市中核部の集合アパートあたりでどうにか余生を過ごせるかな。
我が村の隣の村は農地を宅地に転用できるから、今後もまだ少しは住民が増えることが期待できる。
我が村は農地を宅地に転用できないから、今の住民が20年後老衰したらほぼ廃墟になる。

3

宮崎市定の『東洋的近世』を再読しているが、中国の官吏選抜制度は、科挙以前は、曹操が発明した九品中正法だった。これは各地から優秀な人材を推薦させ官吏登用する制度だったが、推薦する権限を持つ役職が世襲化し貴族化し、でもって豪族の子弟を推薦する制度になって、貴族再生産装置になった。
唐時代の科挙は高等官資格試験で、実際に官吏の職に就くには改めて試験が必要で、内容は身言書判に分かれ、判は法律知識、書は筆蹟、言は言語、身は容貌風采で、「容貌風采を問題とするところに貴族意識の甚だ濃厚なるを認められる」と宮崎市定が評していたけど、今の大学入試なんかのAO入試とか面接入試って、つまりこの容貌風采で選抜しているわけで、日本は凄い勢いで中世貴族社会に向かっているなとか。そういうので選抜すると生まれてくるのが小保方晴子さんみたいな人で安倍晋三なんかもそうだよね、ああいうのが望まれる日本貴族の姿なんだよね(揶揄)。

東洋的近世 (中公文庫)

東洋的近世 (中公文庫)

 宮崎市定関係→ http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20110529/1306674422 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20061208#1165525278

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30年後には日本人口が縮小し日本経済が縮小するから、高コストで未完成な事業、代表的なのは原発リニアモーターカーだけど、この二つは凄く重い負債となるだろう。リニアは人口が減って社会が縮小するから事業として成立しない。原発は30年後も福島原発事故処理を続けているけど事故処理をできる人間の絶対数が足りないし、もちろん金も足りない。

5

だいたい人口の絶対数で100万を超える都市、いわゆる100万都市は20年後もそれ程は衰退しないだろうけど、それに満たない小規模地方都市と郡部、特に郡部はあと20年ほどのうちに見る見る人がいなくなって、無人の荒野になるだろう。
山梨県は全人口合わせても世田谷区人口程度で人口密度が低いから、県そのものが無人の荒野みたいなものになるだろう。
我が村の現在の観光業者数は約40軒だが、私がほぼ最年少経営者だから、20年以内に半数になり、30年後には2軒しか残っていないだろう。後は無人の荒野になる。

6

といったことを想像していた直後、老母から、「今年は平日の客が少ないぞ、ムキームキー! お前は商売する気があるのかムキームキー! 他の民宿は今年は客が多いというぞムキームキー! 商売を大きくしないでお前は何のために生きているんだムキームキー! http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20140609/1402325002」と戯言な罵詈雑言を浴びたが、少なくとも商売を大きくするために生きているわけではないのは間違いがない。まあ30年経ったら我が寿命は尽きるんだが、我が老母の寿命は尽きていないかもしれないhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20100220/1266609400。村が無人の廃墟になったらそれも老母からは俺のせいにされるのだろう。無人の廃墟になったことすら我が老母は気づかないかもしれない。

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