民主党はどうしたら再起できるかとか
長年お世話になっている民主党の政治家さんが今浪人中なので、元気づける意味もあって今度会いに行こうと思っている。
ところで、もう政治のことなんぞなんも俺は判らなくなっているが、どうしたらその政治家さんが再起できるか、とか、その政治家さんに会った時に多少なりとも先方にとって時間の無駄にならない何かアイデアくらい持っていけないかと、ダラダラと以下考えてみる。
1
で、民主党が決定的に国民からそっぽ向かれた最も大きい要因は以前書いた
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20140922/1411400404
1;消費税値上げを野田政権が決めたこと
2;原発事故後の被害者へ寄り添っていないこと
に一応集約してみる。他にも色々あるけど他のことは後日考える。
上記二点は決定的だ。どうリカバーすればいいんだろ。
2
前者について。
…菅直人も野田佳彦も、財務大臣になったため、財務官僚の手駒になった。そうはならない、官庁の言いなりにはならない、というのが民主党の政権奪取前の宣伝文句であったのに、そこが決定的にダメだったのを国民の前に晒し、TPPと消費税増税という不可逆的なことを民主党政権時代に決めてしまった。
…今からリカバーする方法をちょっと思いつかない。
次にもし政権交代があったら、次にもし政権交代を起こせる目があるとしたら、財務大臣には最強の経済学者をあてがい、政治家としての仕事は副大臣がスタッフとして行う、という体制にするしかないように思う。
財務官僚に限らず官庁の人間は毎日閣僚や政治家にロビーして回っているから、並みの能力ではこの連日のロビー攻勢の前で正気ではいられない。
でもって官僚というのは形式としては大臣にとって事務方、手足であり、しかしながら日本の場合、意思力たるべき閣僚が意思を示せる余地があまりなくて、手足たる官庁が独自の意思を持つかのように、というか意思を持って、というか官僚集団無意識で、自動運転されていることが、だいたい80年代以降、スケールの取り方によれば戦前から、あるいは日露戦争以来の、日本の宿痾だ。
次期民主党政権がもしありえたとしたら、ポール・クルーグマンあたりを財務大臣にするとか、そのくらいのことをするしかないように思うんだが。俺が知っている経済学者がクルーグマンくらいしかいないだけできっと日本国内の最高級の経済学者ならそれに匹敵できる人もいて、反骨な独立不羈な魂も持っているそういう人物も探せばいるだろうから、探し出してそういう人に政権交代後は一任する予定で、野党時代はその候補たる経済学者から成るチームを編成して政策討議を重ねて。
そういうブレーンがあれば消費税で決定的に下手を打ったことのリカバリの手段も出てくるかもしれない。
3
後者について。
民主党の議員や議員候補はお育ちのお宜しい方が多すぎて、こういう点がやたら弱い。
小泉進次郎あたりはこういうところがやたら勘が良い。純一郎ゆずりなんだろうけど。「被災者に寄り添っているよ」という活動を延々し続ければそれが正義になる。
民主党も主観的には被害者に寄り添っているつもりが…あるのかなあ…あると思いたいけど…
熱烈な民主党支持者である俺が「あるのかなあ」以上のことが言えない時点で、民主党に錦の御旗がない。
…菅直人は総理だった時に、原発是か非かで解散選挙するべきだったよ… 「男の子じゃないねえ」と、「加藤の乱」の時の加藤紘一を菅直人が評したけど、政権党で総理大臣という、人生と政党の権力の絶頂の時に脱原発の流れを作る以外に日本でそんな流れは作れないし、福島原発事故は今後長く日本人のトラウマとなるのだから、そこで正義と悪を線引きするのが政治的に正解だったと俺は今でも思うけど。
民主党内にいる原発推進勢力なんぞ全部「排除の論理」かましてやるべきだった。そういう決断しなかったから逆に電力労組に排除されて、その後の選挙で民主党が大敗して。
…今からどうリカバーできるんだろう。俺の友人の福島県民は深く民主党の当時並びにその後の行動を恨んでいる。…福島県民から恨まれたらそれは不正義の側に立つことを意味して。
自民党は初めから正義を期待されていないから自民党が不正義でも福島県民は別に何とも思わない。
正義くらいしか寄る辺がないのに正義ですらないのだから民主党はどうすれば。
みたいな。
とりあえず以上まで書きおいて、続きは後日考える。