カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

あるプロレスラーの店のブログ記事への感想

http://danger1383.blog50.fc2.com/blog-entry-1801.html が自分の「はてなお気に入り」に出ていたので読んだ。
自営業者として以下書く。俺はユーモアのセンスを欠くのでブログ主とリンク先ブログ読者が大激怒することは想像するがそのことへの対処は特にしない。
1;「営業中に、倒れてしまうスタッフの事故も数回あり、救急搬送され」るほど「忙しい」のは経営体質がブラック企業に緊急搬送回数×歩数の歩数踏み込んでいるので、状況改善のために値上げして、繁忙レベルを調整するべきである。
2;「店外には、毎日50人程の行列が出来、マナーの悪いお客さんも少なくな」いのは、マナーの悪い客を大事にした結果である。マナーの悪い客は「安さ」にだけ価値を置いているので、マナーの悪い客を排除すべく値上げを断行すべきである。
「マナーの悪い客」を大事にするということは、「価格がたとえ高くてもこの店に来る」という最良質ファンを大事にしないという意味である。最良質ファンをメインターゲットとして価格帯を含めその他全体を見直すべきである。
俺は偏見が物凄く強い人間であるので、そして「客」は「店主」の人格の反映だと思っているので、所詮プロレスラーが経営している店の客層なんぞそんな客層なのだろう、つまりマナーの悪い客が多いのだろう、という偏見をこのブログから演繹的に持ちはしたが、このフレーズを読んだブログ主並びにファンは俺の偏見に大激怒するだろうと思うが、改善すべきは「マナーの悪い客」をコントロールできない店主か、「マナーの悪い客」かのどちらかである。店主の繁忙度合いが常識的範囲内なら「マナーの悪い客」を店主がどうにかするのが可能なはずである。物理的に。その範囲がこの店の順当な繁忙度である。
行列者はたしかにまだ金を払っていないのだから「客」ではないが、その管理を放棄するというのは社会にフリーライドしているのであり、周辺住民にとり店が寄生的存在となっているのであり、行列者をある程度管理するのは店の責任である。行列者を管理するほどの売り上げが足りないのなら値上げしてその売り上げで交通整理ガードマンを一人雇うべきである。
3;「安くて、質が良い」は自営業者が皆自分へ求めることである。だが前者か後者かどちらを優先するべきかはある時期になったら決断するべきである。
後者とはブランド化を目指すという意味であり、順当な選択肢である。
だが前者にいつまでもこだわる自営業者はもちろん多い。自分の仕事の内容に自信がないから「安さ」というカードを捨てたくないのである。このカードは1と2の問題を生む、自営業者の悪の根源である。人間は弱いものであるから悪の誘惑に負け続ける。
そして「価格がたとえ高くてもこの店に来る」という客を排除し続け、客層は悪化し、周囲からのクレームは増え、店員と店主は病気となり、店は潰れるのである。
需要供給曲線のどこを順当なところとして選ぶかは自営業者にとって死活であるが、安すぎるラインを選ぼうとする誘惑は悪魔の誘惑であり、他のセールスポイントに誇れるところがない弱さの表れである。他のセールスポイントを強化して堂々と値上げすべきである。

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