カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

娘への遺言1

1

我が娘が大学進学する頃には俺の寿命が尽きていておかしくないので、娘への遺言を思いついた順に書きおく。
大学で仲の良い異性が現れたら、積極的に仲良くなれ。「仲良くなれそう」と感じたらまず仲良くなっておけ。
たぶんお前の人生で一番程度の高い異性が周囲にいる時期はお前の大学時代だ。我が一族とお前の母親一族の価値観は性的に全然緩くないし性的に臆病だが、お前は性的に緩くていい。我が一族の感覚的には性的に緩いくらいでちょうどいい。
お前は社会標準から見ると資産家の家に生まれ資産家として生きるラッキーを持っている。これは表裏的なアレだが、お前が気に入った異性がたいして稼げなくても基本収入がどうにかなるという特殊なラッキーを持っているので、お前とお前の配偶者の選択肢はけっこう無限に近い。そのうえでどう現実的なラインに落とし込むかはお前は母親とよく相談しろ。お前がそういう問題を抱えた時点での俺は恍惚に近づいているから。

2

我が家業だけを純粋に考えると必要とされる学力は商業高校卒業レベルだが、お前は俺と嫁の娘だからふつうに修士レベルの知能を持っていると想像する。お前はお前の学業を可能な限り極めるべきだ。そのための学資の不安はない。これはお前の持っている特殊なラッキーだ。学業を極めるにおいてそれ以外のことにできるだけ心を煩わせないよう、俺とお前の母親はできうる限りのことを準備しておく。
俺はお前の名前を付けたとき、最大級のラッキーを得るようオカルト的に検討しまくった。お前の名はオカルト的には90点近いラッキーな名前だ。お前はお前自身の判断を信じて基本的には良い。その先に俺の想像できないラッキーがあるはずだ。

3

お前はまだ3歳だが、お前の誕生と育成により、「生まれつき」というものを俺はよく知った。お前と俺とお前の母親の頭の出来は似たようなものだ。我が父方一族の中ではこの三者の頭の出来はわりとトップレベルだ。お前は俺よりずっと性格が強い。俺はお前より他者の考えに対して弱いというか柔軟というかそういう感じだ。他者は他者で別な道理と別な原理原則で性格や人格を構成している。俺は下手にそのことへの想像力共感力がありすぎ、異常性格者である我が老母の内面をトレースする時間が長すぎた。
俺は我が老母の考えることの9割がたを理解するが、我が老母は俺の考えること感じることの1割も理解できない。これは主に生まれつきによるものだ。
お前は俺と老母の中間、というよりはだいぶ老母よりの生まれつきを持っている。お前は根は慎重であるが、「身内」と認識した相手に対しては強情だ。お前はそういう性格的偏りを生まれつき持っているということを自分の判断の際に計算に入れておくべきだ。

4

お前はキャラ的に俺の妹1号に似ている。
俺はお前の小学生時代中学生時代の夏休みをできるだけ妹2号夫婦に預けたいと考えている。我が家では「楽しい夏休み」という経験を与えるのは無理だからだ。
お前が高校生になった時には、具体的には高2と高3の夏休みは、妹1号の住まいから都市部の予備校に通わせるつもりだ。きっと我が妹1号はたいして家事ができない。なのでお前は高1までに基礎的な家事ができるようになっておけ。我が嫁、お前の母はそれをお前に伝授する件において不安はない。
我が妹1号は社会的にはエリートだ。だが我が妹1号は(主に我が老母の先見性のなさにより)配偶者を得ず独身なまま人生を終えるルートに入っている。俺はお前にそのルートに入ってほしくない。我が妹1号と俺の頭の出来は似ていて、性格的共通項も多いが、その共通項の中に罠がある。お前は俺たちよりさらに多くのラッキーを持っているので、そのラッキーに背中を預け、お前の感じる通り、信じる通りに進むのがいい。
大学では誰よりも勉学しろ。お前はそれが許されている。

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