スマホを湖に落として紛失した
夏の予約ラッシュが落ち着いてきたので、ヤフーでのweb広告を弄って検索に掲示されやすくなるようにした。
そのためだろう、夕方、次々と電話がかかってきた。
一つの電話の処理をしている間に、次の電話がかかってきて、嫁がとろうとしたが、4コール以上電話をとらない時は俺の携帯に転送されるように設定してあったので、俺の携帯を嫁に渡し、それでどうにか同時に処理した。
折悪く、以前頼んであった、モーターボートのガソリンが届いた。俺はまだ予約電話の処理が終わらない。嫁がガソリン配達の対応をとりあえずしたが、モーターボート関係は俺の担当なので、俺がその対応をしなくてはならない。
やっと俺の方の電話予約の処理が終わり、家電話の横に嫁が置いていた俺のスマホを俺は胸ポケットに入れ、モーターボートのガソリンを受け取った。
浜へ行き、モーターボートへガソリンタンクを繋ごうとした。その時、俺は前傾姿勢をとった。胸ポケットから俺のスマホが湖に落ちた。あ。と思った。
かろうじてスマホが浮いているその瞬間に必死で湖からスマホを拾い上げようとしたら、ぎりぎり間に合って拾えたかもしれない。
俺は無駄に諦めが良すぎるところがあり、先に諦めた。
が、水位はそれほど深くない。スマホの落ちた先は見えないが、以前、湖に落ちたスマホを何とか拾おうと頑張った客がいた(その客は結局拾えなかったが)のを思い出して、どの程度の深さなのか、オールで水底を着いてみた。それほどは深くない。が、もう夕暮れで暗くてスマホがどこに落ちたかは分からない。ヘドロ状の水底で、スマホを岸まで引きずるのはたぶん無理だ。
フロントへ戻って、嫁にスマホを湖に落とした話をした。
俺は普段ならスマホは作業ベルトの蓋つきポーチに入れている。水の中にスマホを落としてしまわないように。今日はうっかりしていた。
どうにか拾えるのではないか、と嫁が言う。ならもう少し頑張ってみるか。
俺は釣りを全くしないが、父の使っていた、鯉釣り用の胸元までの水位なら湖に入れる長靴があるので、それを履いて、再挑戦した。
湖に入る。胸元まで水位が来るところまで湖水の中を歩いたが、スマホが落ちたのはあと1m強沖合だ。拾えない。日が陰り暗くてスマホがどこに落ちているかもわからない。
なので諦めた。
スマホを紛失してまず困るのは、地元観光協会関係の情報がスマホのラインで来ることが多いことだ。なので前会長へ俺がスマホを紛失したことを伝えた。
あのスマホには、今年の1月にハワイへ嫁と娘と旅行に行った時の写真データなどが入っていた。
後で嫁と話をして、そのデータは本来はSDカードでPCへ移しておくのが利口だったと知った。
残念だ。