カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

田舎の生活とか、政治関係とか、表現規制のこととか

しまたけひと『敗走記』

『アルキヘンロズカン』の書評を、深町秋生さんが書かかれた。http://www.sakuranbo.co.jp/livres/cs/2014/04/post-94.html

俺は『アルキヘンロズカン』が大好きhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20120710/1341933123なのでと、ブクマしてツイートした。ブクマにというのがあった。
あ、そんなのあるの? と検索し、amazon で購入した。読了した。『アルキヘンロズカン』を「しまたけひと」にとっての『オバQ』だとすると、『敗走記』は『バケルくん』くらいの位置な感じ。
『敗走記』の主人公は作者自身ではなくて『アルキヘンロズカン』の主人公「シカイズ」くんを流用している。なので最終話で『アルキヘンロズカン』の女主人公や、『アルキヘンロズカン』にちょっと出てきた「四国の昔話」の狐キャラ…だよね? が出てくる。
『敗走記』の感想を書こうと思って、なんかずっとモヤモヤしていて書けなかった。「狐キャラ」のキャラ立ちは作者の過去作品に依拠するのかなあ? と想像して、国津武士名義のマンガを3冊ほどamazonで取り寄せてみた。読んでみた。…なんかすごく読むのが疲れる。国津武士名義のマンガは「頭の中だけで考えました」というふわふわした感じというか、奥行きのなさが、どうにも感情移入を阻害する。「歩くレポートマンガ家」に生まれ変わった「しまたけひと」は、歩くという、そのどうしようもない現実感が、良い感じに読者との共感のアンカー(錘)、紐帯となっている。本人の希望はともかくとして、「歩き続けるマンガ家」というのがマンガ家「しまたけひと」にとって天職なような気がする。たぶん10年後には日本一長距離を走破したマンガ家として、日本一体力のあるマンガ家になっていると勝手に想像する。
それはそれとして、『敗走記』に感じる、モヤモヤとした物足りなさってなんだろうと考えたんだけど、俺が思うに、『アルキヘンロズカン』の男主人公の続編を描くのなら、男主人公に付属していた少女幽霊がすっぱり姿を現さないのはそれは違うだろ、と、そういうところにモヤモヤ感があったのかな、とか思う。
マンガ家「しまたけひと」は、伏線の回収がもう一つ上手でないところがあるように思う。『アルキヘンロズカン』の少女幽霊が『敗走記』にも伴走したら、というか伴走するタイミングは17敗目が一番妥当だと思うんだが、13敗目前後でもいいけど、少女幽霊は過去と現在を行き来してもそれほど違和感がないだろうから、ラストに向けて過去(島津軍)と現在が今以上にリンクしたんじゃないかなあ。19敗目に登場する狐キャラが良い感じでそれをしていたけど、この狐キャラは実に立っているので、国津武士時代のキャラなのかもしんないけどどうなんでしょうね、もし、「しまたけひと」時代になってからのキャラだったら間違いなく守護神だから良い感じで祀り続けてほしいと願うけど。
それはそれとして、『敗走記1』とあるので、私が今書いたような感想はすでに作者宛てに別な人が書き送っているとは思うけど、続編には少女幽霊キャラと、狐神様を上手に登場させてもらえると、画面上女性キャラも増えて華やかな感じになって良いんじゃないかと、そういうことを期待します。
コミックの表紙も、「シカイズ」くんを起用したのは冒険だけど、商業的には、狐神様や少女幽霊を起用するほうが無難という気がしますです。

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