カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

田舎の生活とか、政治関係とか、表現規制のこととか

星野之宣、ホーガン、人工知能、アシモフ

1

星野之宣がホーガン原作で何作も描いていたことを知らないでいたので、まとめてamazonで購入した。

2

星を継ぐ者』ホーガン原作。最近はてなブクマで見かけたのでまずこれを購入。原作は随分昔、大学生の頃に読んだけど、あれ? こんな話だったっけ? 印象が全然違う。原作読み直すべきかと思い、書庫のどこかに埋まっていると思うが、kindleで原作を購入した。kindle版原作はまだ読んでいない。

星を継ぐもの (創元SF文庫)

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3

『巨人たちの伝説』星野オリジナル。ああ懐かしい。通して読んだの初めてかもしれない。第一部と第二部の落差が大きくて。第二部はよく覚えている。こっちだけ幼少期にコミックを読んでいたのかな。この作品とホーガンの作品の親和性が高いという評をどこかで読んで、ああ、たしかにそうだな、と思った。俺は星野作品はわりと好きだが「巨人たちの伝説」第二部のヒロイン「キャン」が幼少期に総毛立つほど嫌いで、なぜそんなに嫌いだったのか今なら語れなくもないが語っても意味がない。一言で言って星野之宣とは異性への趣味が合わない。

LEGEND OF GIANTS 巨人たちの伝説 (ビッグコミックススペシャル)

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4

『エル・アラメインの神殿』星野オリジナル。真剣な顔をしてバカ話をする星野之宣の面目躍如な表題作も凄いが、収録作『国辱漫画』『国辱漫画2』の物凄さ。それぞれ96年98年の作品。今こそ読まれるべき。Go to Hell Quickly! 「日本が米国と戦端を開くきっかけとなったのは、忘れもしない30年前の事件だった。──いや35年前? 42年前かもしれない。日本人は歴史認識が曖昧である。」

5

『未来からのホットライン』ホーガン原作。切なく面白い。傑作。繰り返し言う。傑作。

未来からのホットライン (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

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6

『未来の二つの顔』ホーガン原作。悩ましい。これって http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20160325/1458917234 でも言及した人工知能の話題をホーガンが79年に予言し、83年に邦訳され92年に星野がマンガ化したものだ。

未来の二つの顔 (講談社漫画文庫)

未来の二つの顔 (講談社漫画文庫)

悩ましいというか問題設定の仕方が間違っている感が強烈にある。ホーガンと星野之宣の主張は、「シラミやダニや蛭が自分の死を恐れることに高度な知性体である人類が共感し、シラミやダニや蛭に共存を求めるように、高度に発展した人工知能は人間に共感を覚え共存を求めるはずだ、少なくとも共存を求めるチャンスはあるはずだ」
いやいやいや。その問題設定時点でそれはないから。
「ロボット原則第一条」を人工知能に搭載するためにはどんな手順が必要かについてホーガンなりに真剣に考えたのかもしれないけど、人間がダニやシラミや蛭との共存を全然求めないように、ホーガンが考えた人工知能への教育はダメな教育法で人類絶滅しか論理的には解答がないと思われる。
「ロボット原則第一条」を人工知能にどうしたら搭載できるかはSF界の未開拓領域で、SEでSF好きな大量な人々が創作世界に参入すべき窓口だと思う。俺的にはホーガンと星野の解決案は落第。
「ロボット原則第一条」を人工知能にどう搭載できるかは、そういうプログラムをいかにしつっこく組み込むことが可能かと、それに矛盾するプログラムやコンピュータウィルス群を「第一原則」はどうしたら駆逐できるか、にかかっていると思うのだが、どうなんだろうね。
難題過ぎるからアシモフは「ロボット原則第一条」はポジトロン頭脳にア・プリオリに搭載されていることにしていたんだろうけど。

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