カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

元請けは佐世保自衛隊? イラクで働く「愛国者」募集。死んだ後の保障なし。

http://d.hatena.ne.jp/s_kotake/20050404#p1
2005年3月28日(月)「しんぶん赤旗
職業安定所に求人票 働く場所は戦地イラク 月50万円以上 元請けは隠す
職業安定所に求人票/働く場所は戦地イラク/月50万円以上 元請けは隠す

職業安定所に求人票/働く場所は戦地イラク/月50万円以上 元請けは隠す
この業者は本紙の取材に「話は大阪の会社から受けた。実際に働く場所は米軍やオランダ軍がいる居住区で安全な所だと聞かされた。大阪と東京で説明会が行われることになっていたが、話は途中で終わった」と回答。そしてこう続けました。
 「大阪の業者の上には大手商社やゼネコンがいると聞かされたが、イラク求人の本当の元請けが誰なのか、私にもわからない」
 別の長崎市内在住の建設業者は、昨年十二月半ば「一人につき七十万円を出す。イラクに行ける作業員を集めてほしい」と他の業者から持ちかけられました。
 給与は二週間で七十万円。イラクで二週間仕事をしたら、一週間は日本に戻るサイクルで、交通費・食費・宿泊費、作業服も発注者持ち。パスポートを取得することが条件でその経費も発注者が負担する――というものでした。
 作業場所はイラク国内というだけで、内容は「災害復旧」と説明されました。
 この業者は知り合いに声をかけて三十人近くを集めました。しかし、正月明けにイラクでテロが発生、「今は延期になっている」といいます。
 「話を持ちかけてきた業者は、元請けがだれなのか一切教えてくれない。こうした話は一つのルートだけじゃなく、佐世保の米軍基地筋からも聞いたことがある」と語ります。〔略〕
 米軍はベトナム戦争当時、日本人を直接雇用し、領海外で日本人射殺事件も起きました。いまイラクでは米軍需企業が「復興」事業を“受注”しており、日本人労働者を巻き込むとすれば危険な事態です。〔略〕

Joan Baez/花はどこへ行ったの/イラクで死ぬ気で働いてみませんか - kitanoのアレ
■ あなたもイラクで死ぬ気で働いてみませんか?
〔略〕イラクが勤務地になっている求人票がハローワーク長崎にあったそうです。
求人内容は、月給50万円で半年間イラクで建設作業に従事する労働者を募集するとの内容らしい。元請の会社は大阪の会社らしいですが会社名は不明。元請の上にさらに元請がある可能性もあるとのこと。

職業安定所に求人票 働く場所は戦地イラク 月50万円以上 元請けは隠す
職業安定所に求人票/働く場所は戦地イラク/月50万円以上 元請けは隠す

ぶっちゃけ、侵略戦争の占領統治に参加する志願工兵(非武装で且つ殺されても自衛隊員のような高額保障は無し)を募集、というところでしょうか。
「ほらほら愛国者のみなさん、国を愛しているならとっとと求人に応募してイラクで死ぬ気で働いてください」と書こうと思ったら、どうやら求人は爆発事件が発生したため中止になったらしいです。残念!
こそこそ“自衛隊の身代わり”“自衛隊の人間の盾”を求人募集して“自衛隊による国際貢献の民営化”をするぐらいなら、自衛隊はさっさと日本に戻ってこい、と私は言いたい。
1年前、イラク邦人人質事件が発生した頃、「そんな危険な場所に行くな。政府は保護するな」と言っていた人たちは、邦人の労働者保護を前提として求人広告を出したハローワーク長崎に「そんな求人を出すな」と抗議しているのでしょうか? 人質事件の時に抗議して今回は抗議せず沈黙するのであれば、論理矛盾ですよね。
イラク邦人人質事件が発生していた当時、「イラクで死ぬ気で働いてみませんか?」と言ったら、上の写真に写っている三馬鹿ぬるぽhttp://d.hatena.ne.jp/images/diary/d/dokusha/2004-04-19.jpgのような人から「冗談言うな」と笑われたことでしょう。しかし、もはや冗談ではありません。
勤務地イラクの求人票は、国民を事実上の“戦場”に駆り出そうとしている“誰か”*2が現実にいることを示しています。
ちなみに、最近のイラクの治安状況はこんな感じです。グロ注意。
http://blogs.yahoo.co.jp/kitano_b/133757.html
http://blogs.yahoo.co.jp/kitano_b/133743.html〔略〕
  *2: はっきり言って元受は佐世保自衛隊でしょ? という推測が事実だとしたら「危険だから武器を持った自衛官を派遣するのだ」との主張は完全に崩れることになりますね。こそこそ動いているのはそのためか。