同化と間接統治
id:clawさんのブログから。
http://d.hatena.ne.jp/claw/20051114
▼内相、大胆な同化政策主張 首相は「差別的」と反対
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051113-00000111-kyodo-int
>自らもハンガリー系の移民家庭で育ったサルコジ氏は、フランス社会への移民の同化が容易になるよう政策を大転換すべきだとも訴える。移民への地方参政権付与と、米国などに先例がある少数派優遇策の導入がその柱だ。
>これに対してより穏健で保守的なドビルパン首相は、サルコジ氏が掲げる同化政策のいずれにも反対だ。参政権については「フランスに5年以上滞在する外国人はフランス国籍を申請できる」と反論。少数派優遇をめぐっては「差別には違わない」と切り捨てる。・・・この点はサルコジが日本の民族差別主義者とは少々違うところだ。
しかし「アメとムチ」のサルコジと、「ソフトなネグレクト」のドビルバン。二人とも差別的という点では同じで、ただタイプが違うだけなのか?(@∀@)
植民地政策にはイギリス帝国型間接統治政策とフランス帝国型同化政策があり、フランス保守両氏はフランス型同化政策の伝統をなぞっていると思う。(フランスの植民地統治には「自由」「平等」「戦友愛」のフランス革命精神が後ろにある。「だから優れている」わけではなく、現地文化破壊を文明の名のもとに行い、さらに植民地経営モデルとしても不成功だった)
不思議なのは、というか没論理でえらいことになっていてバカ丸出しなのは日本の「民族差別主義者」だ。
戦前の日本は、植民地経営収支を無視して(経済原理を無視して)フランス型同化政策を朝鮮民族に対して行なった。朝鮮半島を併合できる論拠・正当性を「朝鮮民族は元々大和民族だった」という同族論に置いたからだ。だから朝鮮民族に日本風習の強制を行なった。
そして現在の日本の「民族差別主義者」は、アングロサクソンのポチとして、イギリスに統治されていた時代の、つまり19世紀のインド民衆やミャンマー民衆や中東・アフリカの民衆と同様に、アングロサクソンが引いた民族境界線によって民族対立を煽りあっている。バカかと。朝鮮で反日を煽っているのも同じ連中の片割れだ。東アジアが協力し合うと、アメリカや中国に都合が悪いから、東アジア間で感情のエスカレート工作を行なっている。東アジアの、ことに日本の「力」を弱めることがその「工作」の目的だ。
つまり現在の日本の「民族差別主義者」は、戦前の「軍国主義者」ほどの統治への意志も理性も知性も持ち合わせていない、真性のアングロサクソンの奴隷だ。欠片も「愛国」的ではないどころか、真に売国的である。
(余談だが、戦後の昭和天皇は、アングロサクソン帝国が植民地を現地酋長を使って間接統治した伝統に習い、アメリカによる日本間接統治のマシンとして在位し続けた。敗北によってケガレた昭和天皇が戦争責任をとって退位して、次の天皇が即位したら、「天皇」というものが真に「愛国」のシンボルになってしまうから、アメリカはそれを嫌い、昭和天皇を在位させ続け、昭和天皇とその側近はアメリカのその意図に協力した。つまり昭和天皇はやはり最大級の売国奴であり、最大級のケガレである)
植民地政策に関しては以下参照
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