辻元清美議員の件、続き
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090527#1243361706の続き。「反ヲタク国会議員リスト」メモ http://d.hatena.ne.jp/killtheassholes/20090529#p2 さんとこで、「まさか辻元議員が署名紹介を引き受けるとは思いませんでした。」とあったので、ちょっとだけコメント。
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私も一応「児童ポルノ法」とは最初期からつきあってますので、児童ポルノ法の文脈は理解しているつもりでして、「児童ポルノ法」は最初期から「社会統制」法としての側面(自民案)と「児童を虐待から救済する」法としての側面(社民党案)の思想的対立があります。後者の文脈に私(私ら)のマンガ規制反対運動は常に沿っています。後者の文脈とマンガ規制反対活動は両立すると私は考えます。「児童救済」と「エロマンガ規制・警察権限拡大」は切り分けるべきである。それは別問題だから。「エロマンガ規制・警察権限拡大」は「児童救済」の役に立たない。これを我々ならびに同士諸姉諸兄はずっと国会方面へ10年あるいは12年くらい訴えてきているわけであります。この継続力はバカになりません。我々オタクは自分自身が卑下しているよりは国会へ影響力があります。自分たちが自惚れるほどは影響力はありませんが。
「辻元清美議員はガチの規制派のはず」という憶測はwebで連呼されていた情報ですが、たぶんに情報操作的で、本人に当たり確認の必要があるとずっと考えていました。社民党的文脈を押していって辻元清美議員に理解されないはずがない、という直感は昔からありました。辻元清美議員へは、色々間が悪く、直接伺いに行く機会をずっと逃してきていて、臍をかむ思いでいました。ようやく本来のルートに戻った、と、自分としては感じます。
私は私なりに「道理」とか「市民社会的正義」というのを元にマンガ規制反対運動を継続していまして、それが通じそうなタイプの議員の見分けはある程度つきます。なぜか味方になりそうなタイプの国会議員、もっと平たく言って「市民派」の議員は、webではしつっこい叩きに遭っている傾向があります。
以下やや脱線しますが、今回紹介議員にはなってもらっていませんが水面下で色々助力いただいた国会議員さんhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090306#1236282488も、2chで無茶苦茶に叩かれ誹謗されております。叩いているバカどもはカルト系の情報に踊らされているバカかカルトそのものhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070702#1183315243 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070701#1183232051がたいへんに多いと私は感じています。別な言い方をすると、我々の味方をしてくれそうな議員は「利権」を得ようとしないタイプです。我々の「敵」は「利権」を求める欲どおしさがあります。欲どおしき人々同士はつるみ合い世間を欺こうとし、詐欺的活動となります。「カルト」とは宗教で金儲けしている詐欺であります。「カルト」や詐欺的活動を暴くのが「市民派議員」の主戦場です。よって、カルトや詐欺集団は「市民派議員」と敵対し、誹謗します。我々マンガ規制反対活動は比較的初期からwebでの認知度が高く、そのためwebでは我々の活動に賛同する人は政治思想の如何を問わず多いですが、カルトや詐欺集団は人を取り込むことを目的としていますので、webのあらゆるところで活動し、そして我々の味方になりそうな議員や実際に味方である議員をしつっこく誹謗している、という構造はあろうかと思われます。
我々がwebや「マスコミ」から得る情報はどうしても間接情報となり、間接情報は常に「情報操作」されています。私は偶然に国会ロビーというスキルを得、他の同志諸姉諸兄よりは国会に行く回数が多く、議員を見知る機会が多く、そのため国会から情報を取ってくることも時々はでき、webで流れている「嘘」と「国会の空気」の落差を確認することが可能なのだろうと思います。同じスキルを持つ同志が増えることを切に願います。本来はこれは「ジャーナリズム」なりが埋めるべき役割であるようにも思います。同時に、この落差を利用して悪用している人々が常にいることも感じます。
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「児童ポルノ法」関連での辻元清美叩きの根拠に、マンガ規制派との人脈が辻元清美にあるはずだ、というものがあります。ところで日本の国会議員は国民の数に対して少なすぎると私は考えていまして、国会議員の数が相対的に少なければ、思想的に相矛盾した人脈や要望が同じ議員のところにどうしても集中するのであります。そこで大事なのは、自分たちのほうがより普遍的正義でありより道理が通っていると感じるのならば、自分の競争相手・敵よりも、丁寧に、礼儀正しく、迷惑かけず、かつ牛のようにしつっこく自説を訴え続けることであります。国会議員の仕事とは、自分のところに集中する相矛盾した要望をいかに整理し、いかに国政へ反映させるかです。「マンガ規制に反対することと、児童救済を要望することは両立する」という我々の意見のほうが、マンガ規制派の要望よりも筋が通っているのでありまして、だから辻元清美議員が紹介議員になってくださったと解すべきだと思います。そして辻元清美議員に紹介議員になっていただいた以上、我々は辻元清美議員を次の選挙で落選させるわけにはいかないのであります。それが我々にできる唯一の返礼であるからであります。
その意味において、「保守派」を自称される方々が、全然議員を新たに開拓してくださらないのを全くもって頼りない不甲斐ないと正直思うものであります。支持者のほうから働きかけない議題を議員は自らは議題として考えないのであります。「利権」に絡んでいるたとえば山谷えり子みたいなのを除けば。だから私は政治思想が異なる人々がそれぞれの支持する議員に「マンガ規制反対」を議題として意識させることを強く希望するものであります。産経新聞が最近あまり「マンガ規制」を言わないのは、支持者による働きかけが少しはあり、それが効果を持っているのではないかと想像するものであります。もう一息踏み込んで、議員を動かしてほしいところであります。