カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

規制されると出版社や新聞社などには何かメリットでもあるんだろうか/メディア規制三法の思い出

昔、メディア規制三法案というのがあって、青少年環境対策基本法個人情報保護法人権擁護法の3つでhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090706#1246830409、これらはどれも特に報道の統制に利用される、ということで、それなりに反対運動があった。
それなりに。
国会議員とかはけっこう真面目に反対活動してくださっていた。
出版社とか新聞社は「賛成しているわけじゃないですよ」という、淡白な感じだった。
一番熱く反対活動があったのは、マンガ規制が絡む青少年環境対策基本法だった。と私は記憶する。青少年環境対策基本法は反対活動の熱さに国会がビビッて、わりとすぐに引っ込んだ。
青少年都条例の墨塗りの根拠法はたぶんこの個人情報保護法じゃないかなあと思う。おいおい、いったい何を守るつもりなのかね、という批判は立法時からあり、結局のところ行政を国民から守るっつーか、国民の「知る権利」を抑圧するための方策として運用されている。と思う。
ところで、このメディア規制三法案は、一応、児童ポルノ法などのマンガ規制反対運動なんかよりずっとたくさんのところが、「一応の」反対表明をしていた。けどね、反対活動が、マンガの人たち以外は、熱さを感じなかったんだよね。私の偏見なのかもしれないけど。
「もっと上手に反対活動できるだろ」と、反対活動の一端に一応いた私は当時思っていた。
ノビーですらなんかコレに関してムチャクチャなことを書いていたりするからhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20080423#1208918484当時誰がどう思いどう動いていたのか判らないけど。ああ、ジャーナリストだと斎藤貴男には熱さを感じたな。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20080114#1200277513
今回の都条例も、出版社とか即売会とかはどの程度本気で反対活動しているんだろうね。即売会スタッフは頭脳と度胸が足りないからまあしょうがないとして、メディア規制三法のときから思っているんだけど、新聞社とか出版社とかは規制されることに何かメリットでもあるんだろうか。それとも頭脳と度胸のない人しかいないのだろうか。なぜ規制される本体が無策なまま何もしないでいて、その周辺の末端消費者が身を粉にしているんだろう。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20100423#1271948795 違うのかなあ、俺の偏見なのかなあ。
メディア規制三法の場合はブッシュ政権が後ろで絡んでいて、日本国民を行政が抑圧するための立法を、議員立法という形式で行なう、ということだったとは思う。マスコミ上層にそれに加担したい人たちがけっこういたんだろうね。一応書いておくけど、メディア規制三法は全部自民党による議員立法だったからね。

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