カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

明治大学SF研究会、生田支部廃部

私は明治大学に通っていた*1。勉強はまるっきりしなかったし*2授業にも全く行かなかったが*3、SF研究会に所属して、生涯初めてのオタク仲間を得たのは、それなりに宝だろうと思う。まあ、当時真面目に勉強しておけば、全然違う何者かになれたかもしれないという悔い*4が裏表にくっついてくる思い出ではあるけど*5
明治大学SF研究会は、私が在学する何年も前に、関東の大学SF研究会との横のつながりを断っていた。理由はよく知らない。オタク仲間だけを強く求めていた当時の私にとって、母校のSF研究会が横のサークルとのつながりを断っていたことは残念ではあったが、自分の代でどうこうできるというものでもなかったし、在学中の私にはどうこうできる実力などなかった。
明治大学は、文系1年2年は和泉校舎(京王線明大前駅)、文系3年4年は駿河台校舎(中央線御茶ノ水駅)に、理系は生田校舎(小田急生田駅)に通っていた。私は文系だったが、オタク仲間を切実に当時求めていたので、生田校舎のサークルボックス(部室)にも足しげく通った。
明治大学SF研究会出身者で最も有名な人は、米澤嘉博だ。米澤嘉博は生田出身だったと聞く。
先日、明治大学SF研究会の後輩がウチの貸別荘を予約してくださったので、電話して少し話を聞いた。彼は生田支部出身で私の7期くらい後輩になる。私が在学していた頃からSF研究会生田校舎は私の実家の民宿(当時)を合宿場として利用してくれていて、たぶん7期以上、10期くらい後まで継続して私の実家を利用してくれていた。ありがたいことだ。
7期くらい後輩の彼に話を聞くと、色々あって、明治大学SF研究会生田支部は、3年くらい前に廃部になったそうだ。
明治大学米澤嘉博記念館を持つようになったのに、その米澤嘉博が所属していた明治大学SF研究会生田支部が記念館発足とほぼ同時期に廃部になってしまったというのは、なんというか、もったいないような、運命的なような、そんなものを感じる。
米澤嘉博先生には、その死に先立つ10年間くらい、表現規制反対活動関係で、ずいぶんとお世話になった。私は人に甘えることがたいへんに下手な人間だが、米澤嘉博先生には何度か甘えて、たとえばコミックの巻末鼎談を無理やりにお願いしたこともあった。在学中は全く無縁で、明大SF研の後輩であることを米澤先生に伝えたのは、卒業してから5年くらいたってからだっただろうか。例の逮捕事件*6の絡みで会う機会が増えたときだっただろうか。

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画像は http://piapro.jp/t/BS20 から

*1:私は老母の学歴コンプレックスを過度に内面化していたため、出身母校名を明らかにするのは、http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20061007/1160152034を例外として、これが初めてだ。老母の学歴コンプレックスとは、学歴があるのは人間として糞であることの証明だから大卒であることを決して公にするな、というものだ。老母は中卒であることへの社会憎悪が無駄に強く、高卒以上の学歴を許さず、そのコンプレックスはムダに私を規定した。私はその不合理な要求を無駄に内面化し、学歴と無縁な世界に身を置こうと不合理な努力をし、学歴を実際に糞同然にした。

*2:現在の賢明な学生諸姉諸兄は間違っても真似るような愚かさはないと思うが、くれぐれも書いておくが、間違っても真似ないように。私はバブル世代だ。

*3:大学をドロップアウトする人間というのは一定の割合でいて、しばしば彼らは学費と時間をドブに捨てたことを誇るものだが、そんな戯言を現在の社会は許容しない。「こうみえても俺も昔はけっこうやんちゃをしたもんだ」というアレである。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20100402/1270139749 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20100909/1284036907

*4:http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090428/1240857782 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070119#1169154250

*5:http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070517/1179342977

*6:オウム教団と間違えられて、即売会で逮捕されたという間抜けな事件があり、「即売会内で逮捕された=即売会に警察を介入させてしまった」ということがオタク的にもっと大問題になった、という顛末を引き起こした当事者の一人が私だった。そんなこともあった。