秋葉原での枝野幸男の演説が揶揄的に報道された件について
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秋葉原での枝野幸男の演説が、揶揄的に報道された。
http://digital.asahi.com/articles/ASGCT4283GCTUTFK00C.html
webでの反応は
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/articles/ASGCT4283GCTUTFK00C.html
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オタクにとって、枝野幸男の凄いところは、以下一行に集約できる。
★枝野幸男自身はオタクではないのに、オタクの味方として表現規制反対運動にずっと関わってきたこと(コミケを守ってきたこと)
「オタクではないのに」というのはわりと重要だ。「オタクの議員が増えない限りオタクの権利は守られない」というわけではない、客観的に見て表現規制論より表現規制反対論の方が筋が通っていると代弁してくれている人がいる、ということは重要だ。
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ところで市民活動系とかオタク系とかの人は、わりと恩知らずで不人情なことが多く、自分たちを助けてくれるために国会で獅子奮迅の活躍をした人の選挙にわりと冷淡だという傾向がある。*1
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「なぜ秋葉原で演説したのか?」の背景を冒頭の報道では欠いているが、
現在民主党党首である海江田万里の選挙区だから
というのが理由だと思われる。
余計な話だが、私の友人で、物凄く表現規制反対のために頑張り貫いて今も頑張り貫いている野良ロビイストの人がいて、その人は「秋葉原を選挙区としている国会議員をまず味方にしなくてはいけない」という堅い意志のもと、海江田万里の選挙ボランティアをけっこう長いことしていて、それで海江田万里から信頼を得て、海江田万里を有力な表現規制反対派にした、という、そういう隠れた英雄がいる。
こういう隠れた英雄たちは自分の成果をwebで広報したりしない。実際のところ広報してもデメリットばかりでメリットが少ないから。とはいえ、「なぜ秋葉原で?」への解答にはなるだろう。
この隠れた英雄が「まずは秋葉原で演説してください」とプッシュしたかもしれない。
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秋葉原で何を演説したのかについて。
枝野幸男自身の言説と、枝野幸男についての報道をそれなりに長年ウォッチしている経験から推定すると、秋葉原演説で当然、表現規制反対について枝野幸男が今までどのくらい頑張ったかも、押しつけがましくない程度にサラリと述べているだろうと思う。
「私もアイドルファンだ」というのは、嘘ではないし、100語ったうちの1として実際話しているだろう。枝野幸男はアイドルファンというよりは「カラオケで歌うのが好きな人で、アイドルポップスも行ける人」だ。どうでもいい、刺身のツマ的な、鍋の中の春菊的なネタだ。
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なぜそこだけ報道されたのか。
新聞記者というのは冷笑的で、新聞社デスクはもっと冷笑的だと日本での相場は決まっている。日本の新聞は政治について多くの言語を費やし何も語らないというメディアだ。
枝野幸男と海江田万里が秋葉原で演説したことを、政治的に深読みすれば、
http://lite-ra.com/2014/11/post-658.html
2012年の12月15日、衆院選投票日前夜に安倍が、麻生とともに最後の選挙演説の場に選んだのは秋葉原駅前だった。
ことへの意趣返しということもあるだろう。(あれ。前回選挙も投票日ほぼ同じだったのか。)
それはそれとして「秋葉原はネトウヨの巣窟」ということにしてOKか否か、とか、秋葉原的なもの・オタク的なものを守ってきたのは、枝野幸男か安倍晋三・麻生太郎か、というそういう読みが当然あってしかるべきだが、
冒頭の記事は、枝野幸男の演説を「オタクに媚びて滑っている」ものとして記述している。「オタク」「秋葉原系」の人は「ニワカ」を嫌う。その習性を刺激する記述だ。そういう記述に記者やデスクはニュース性を感じたか。
朝日新聞って、安倍晋三から敵の親玉認定されているくせに、安倍晋三をアシストするのには物凄い熱心なんだよね。昔からそういう新聞だけど。朝日新聞出身の自民党議員て多いし。
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ところで麻生太郎はマンガマニアだという「伝説」がwebを中心に、10年くらい前から流されている。
ニコニコ動画(ドワンゴ)には麻生太郎の親族が経営にかかわっている https://facta.co.jp/article/201308018-print.html# http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090701#1246419223 ので、その辺りを中心に、麻生太郎のスタッフ等が「意図的に」そういう「伝説」を流していた、流している、と思われる。麻生太郎の息のかかったラジオ番組でも同様の「伝説」が語られたのを聞いたことがある。なぜか細野不二彦の作品の中でも「伝説」が語られていた。麻生太郎は実際には「おっさんが読むような漫画は読むけど、『マンガマニア』とは呼べない」、程度で、それどころか、麻生太郎は1991年に「子供向けポルノコミック等対策議員懇話会」に規制派の立場で会長就任しhttp://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2008/09/post-af12.html、麻生太郎首相在任中に表現規制推進予算は倍増した。
安倍晋三秘書の初村滝一郎らはいわゆる「ネット右翼」で、 http://togetter.com/li/749481 「ネット右翼」と「秋葉原系オタク」は一部重なるので、前回選挙の安倍晋三の最終演説は、ヘイトスピーチ大好きなタイプの「ネット右翼」と秋葉原で盛り上がった。
余計な話だが、安倍晋三は3世議員、初村滝一郎も3世議員。麻生太郎は何世だ大久保利通から数えると4世か?
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で、枝野幸男がいかに表現規制反対のために長いこと…だいたい17年くらい…尽力してくれているかということを、俺も、そのことを知る同志諸氏諸兄も、もっと広報してまわるべきかな、とか思う。でもって俺たちは恩知らずでも不人情でもあってはならないと思う。
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秋葉原で再度、11月27日午後から、枝野幸男が表現規制反対について演説なさった模様。
↓11月27日秋葉原での枝野幸男演説。表現規制についても語っている。
枝野幸男幹事長 秋葉原街頭演説会 2014年11月27日
*1:政治的に「組織化」されていないことの弊害、と考えることもできる。