格差社会と均等社会が競技したら
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小学生の頃の思い出。
たしか体育でドッジボールをしたときのことだった。
チーム分けをした。
Aチームは、クラスで最も運動神経の良い生徒と、最も運動神経の悪い生徒を混合させた。
Bチームは、それ以外の生徒を集めた。飛び抜けて運動神経の良い生徒もいないし、飛び抜けて悪い生徒もいない。
ぱっと見、「平均値」ではAチームとBチームは差がないように見えた。
試合した。
何回やってもBチームが勝った。
国家間競争もきっとそういう仕組みなのだろうと俺は思っている。
能力に格差のあるチームより、能力が平均しているチームの方が競技能力が高いと、俺はこの経験で思った。
今はコンピュータでシミュレーションすることもさほど難しくないと思うので、色んな団体競技でシミュレーションしてみると興味深い結果が出ると思う。
ということを
http://buzzap.jp/news/20141220-oecd-report/
こういう↑記事を読むたび思い返す。
貧富の格差を拡大させると、その社会は弱い社会になると俺は思う。
もしも貧富の格差が拡大するほうが強い社会だと仮定するなら、最強近代国家は民主化前の南アフリカであり20世紀前半のインドであり革命寸前ロシアだということになる。そうではないということを歴史は我々に教えている。
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余計な話だが、俺は運動神経は運痴もいいところだったが、ドッジボールはそれ程苦手ではなかった。相手チームの思考枠の穴を探すのが得意だったから、けっこうな確率で最後まで生き残った。だが俺は運痴だったので自分がたまたまボールを手にしても攻撃能力はゼロで、だから俺しか生き残らなかった時には必ず負けた。