小学3年生の姪に『けものフレンズ』見せたら冒頭2分を耐えられなかった、OPがなぜないのか
4歳の娘に『けものフレンズ』を見せてみる - カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記 の続き。
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小学3年生の姪が来たので、姪はマンガ好きに育っているので、購入したばかりの『けものフレンズ』BDで第一話を見せた。
第一話冒頭2分の壁を姪は超えることができず、飽きて、上映会中止。
やはり第一話冒頭2分がきつい。あの「狩りごっこ」のサーバルのバカ笑いがきつい。さらにその後、だいたい7分めくらいまでがきつい。
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ところで第一話ではOPが最後に流れるが、ふと、この「きつい」冒頭部分は、本来OP『ようこそジャパリパークへ』が流れる予定だった部分だったんじゃないかな、と思い、動画を2窓にして、第一話冒頭50秒目、木の上からサーバルがジャンプしたあたりから『ようこそジャパリパーク』をかけて視聴してみた。
「狩りごっこ」の音声を消して、『ようこそジャパリパークへ』の歌を流し、「狩りごっこ」の動きを見る。
あまりおかしくない。ていうか、良い。少なくとも「普通」だ。
『ようこそジャパリパークへ』の曲が終わるところと「食べないでください!」が尺的にはかぶるが、その後のかばんちゃんとサーバルの気まずげな沈黙(これも見ていて少しきつい)のところの尺を調整して、「狩りごっこ」の尺を少し伸ばせば、尺を合わせるのは難しくない。
放送直前までそうする予定だったんじゃないかなあ。むしろそうするのを故意にやめて、現在の「きつい」冒頭にしたんじゃないかあ。
じゃあ実際の放送でなぜああしたのか。
「狩りごっこ」のシーンで『ようこそジャパリパークへ』が流れるのは「おかしくない」し、むしろ普通のアニメの文脈だとそうするだろうが、たつき監督は「ここはもっと違和感がほしい」と思ったのではないかなあ。判んないけど。
サーバルがその後自己紹介で「ここはジャパリパークだよ」と説明することへ、かばんちゃんが感じた「違和感」を感じてほしい、と思ったんじゃないかなあ。
結果として『けものフレンズ』は大ヒットアニメになったけど、危険な賭けだったんじゃないかなあ、と思う。