自分へかけた呪いが自分に返ってきている感覚
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俺は本来、良運を持って生まれてきたと思う。
15歳までの環境は酷かったが、それでも幼少期に祖父母から愛情を受けていたので、祖父母からの愛情がなかった場合よりはずっとマシだった。
母はいつも混乱して狂乱していたが、祖父母がなくなった頃から狂乱の度合いが桁外れになった。母は元々自己中心的で愛情薄い人で情緒不安定だったがあの頃からブレーキがなくなり、狂乱して過干渉が酷くなっていた。
19歳の夏以降秋ごろから、俺は母親からの仕打ちで心が壊れ、自分に呪いをかけてしまった。
それ以降、自分で自分にかけた呪いに囚われ、幸運を自分でドブに捨てるようになった。バブル期と俺の大学時代は時期が重なっているので、あの頃の浮かれた「空気」には違和感と疎外感があったが、大学や学問をあの頃信頼できたら、知的職業に進むことができただろう。実家のへっぽこで欠点だらけで規模だけバカみたいに大きい自営業は妹2号にはわりと相性が良かったので俺が継がないことを俺のほうで確定させて妹2号に継いでもらうのが順当だった。自分で自分に呪いをかけ、その選択肢を捨ててしまった。
その呪いが、今も自分に返ってきている。
東京で、「田舎」や母親と無縁で生活している頃は、自分にエネルギーを補充することができた。自己評価もエロマンガを描くようになって以降、表現規制反対活動したり、塾講師をしていた間は、自分へエネルギーを補充できた。他人は道理が通じる。自己評価も適切なラインになった。社会というものもある程度わかるようになった。
「田舎」へ戻って以降、自分へエネルギーを補充できない。社会からは隔絶している。僻地の自営業で地元に人間関係が俺は絶無なため、混乱して狂乱している老母と過ごす時間が長すぎる。
田舎に戻って、今年で10年目になる。だいたい7年目くらいから鬱症状になった。
2019年秋以降、大学の聴講をして、鬱症状が少し緩和した。
鬱症状緩和させるタイミングが少し遅かった。あと2年早く、せめて1年早く聴講を始めていたら、いろいろ違った。
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混乱して狂乱している老母からの過干渉の悪影響と、15歳までの悪環境で、俺は学校文化に本来馴染む性質を持ちながら、学校文化を軽視軽蔑する価値観を育ててしまった。ブラック企業そのままで老母の好きなヤンキー客ばかりの自営業と学校文化との乖離に挟まれ、自分の家庭・自営業と、学校文化は相性が悪かった。
思春期の頃からのオカルト趣味は、老母からの悪影響の一つだ。
で、姓名判断という悪趣味を俺は持っている。
俺の本名の運勢はそんなに悪くない。一人で何事かをなすというよりは、だれかと何事かをなす、というタイプの運勢で、対人関係が不得意であることと若いころ性格が尖っている相がある以外は悪くない。中年期からは運勢が伸びる相だ。
俺が筆名に使っていた「鎌倉圭悟」の運勢はもっと良い。悪運も幸運に転化させるという相だ。
ところで俺が地元の観光協会長になったとき、先代観光協会長が各種関連機関に俺の名前を誤字で報告した。
この観光協会長時代の俺の公式関係に出てくる名前は、姓名判断すると、悪相も悪相。精神障害系の悪相がてんこ盛りになっている。中年期運も晩年運も対人運も総運も全て悪い。
鬱症状になったのと、俺がその悪相まみれな名前で呼称されていた時期は重なる。ただの偶然なのだろうが、オカルト的にはつじつまが合う。