北九州最大の暴力団・工藤会が最近起こした事件/ヤフオク詐欺で5億8千万円
http://www.asahi.com/national/update/0623/SEB200606230033.html
被害総額は5億8千万円 北九州市のヤフオク詐欺
2006年06月23日20時29分
北九州市のグループがインターネットオークションに架空出品を繰り返して金をだまし取っていた事件で、福岡県警は23日、住所不定、通信販売業村上修士被告(32)=詐欺罪などで公判中=ら計11人を49件約750万円の詐欺容疑で逮捕、送検し、一連の捜査を終結したと発表した。県警によると、押収したパソコンの記録などから被害は全国で約7200件、総額約5億8000万円にのぼり、ネットオークション詐欺被害としては過去最大という。
県警によると、だまし取った金の中から600万円が指定暴力団工藤会系組員中園雄一郎被告(38)=組織犯罪処罰法違反罪=ら3人に流れていたことも確認された。中園被告が受け取ったのは総額4000万円に上るとみられる。
調べでは、村上被告らは03年2月〜05年7月、北九州市を拠点に、ヤフー(東京都港区)が運営する「ヤフーオークション」にカーナビゲーションなどを大量に繰り返し出品。落札者に代金を振り込ませ、商品を送らずにだまし取っていた疑い。オークション出品に必要なIDが運営者側から使用停止されると別人の名前でのID取得を繰り返し、2年半の間に15人の名義、27のIDを使っていたという。
また、中園被告は村上被告らが落札者とトラブルになっていることを知り、「被害者に弁償してやる」と持ちかけて金をたびたび受け取っていた。村上容疑者は「暴力団員なので逆らえなかった」と話しているという。