カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

歴史修正主義で「拉致事件」を記述すると

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「美しい壷日記」から。歴史修正主義で「拉致事件」を記述すると、以下のようになる。

http://dj19.blog86.fc2.com/blog-entry-41.html
しかし、こいつら〔安倍晋三のブレーン〕って日本が被害国である拉致事件を「歴史捏造主義者」の論理で否定されたら許せるんだろか?
↓例えばこんな感じで
金正日の「(拉致)は特殊機関の一部が妄動主義、英雄主義に走って起こした」発言から分かるように北朝鮮政府は拉致をしていない
◯拉致したことを証明する公文書は一切存在しない
北朝鮮で高額な給料をもらい裕福なくらしをし結婚までしていたのだから拉致ではない
拉致被害者の数が毎年増え、いつのまにか10倍に増えているのはおかしい
拉致被害者と言われている方の証言内容に不明な点が多く証拠にはならない
◯当時の工作船には朝鮮半島まで戻る技術はなかった
◯日本が主張する拉致被害者の姿がどこにも見当たらない
◯当時は楽園と呼ばれていたので、日本人達は自分の意思で北朝鮮に来た
拉致事件はCIAと公安の陰謀によるでっち上げである
こういう大嘘が被害にあった国の国民感情を煽ってることぐらい気付けよ! それに、あの極悪非道な金正日でさえ拉致を認めてってことは・・・安倍は金正日以下の人間性ってことになるよね。
世界中でおのれの評価をガクッと下げるのは勝手だけど、日本のイメージまで悪くなるから、首相やめてからにしてくれるかなぁ。もちろん再チャレンジ禁止でね。

以上、引用。安倍晋三周辺の「偽ブルーリボン」連中が日本政治を強引し激烈なアンチ北朝鮮キャンペーンを開始したのは、北朝鮮が拉致の事実を認めた直後だ。それにより北朝鮮へ対し「日本には正直という美徳が通じない」というメッセージを送ることとなり、拉致事件解決が不可能になった。
安倍晋三周辺の「偽ブルーリボン」連中は「正直は美徳ではない、虚勢こそ美徳である」という価値観を共有しているようだ。だからばれる嘘をついても彼ら安倍晋三周辺は平気であり、のうのうと事実と異なる事柄を述べ、捏造をおこない、それを恥じない。「従軍慰安婦」問題への態度、南京虐殺事件関連での態度、拉致事件を認めた北朝鮮への態度は、「不正直こそ正義、正直は悪」という点で安倍晋三周辺では一貫している。低能なりに。恥知らずなりに。
安倍晋三周辺のこの思考法と態度は、およそ理性のある人間へ通用する態度ではないが、安倍晋三周辺は小さな非常識集団の内輪のみを「世間」としている*1。この低能集団*2が身分制社会復活のために蠢いているのが安倍晋三周辺の政策の根幹である。そこでは安倍晋三など非常識で低脳なボンボンが新たなる「貴族」として身分固定化される予定である。彼ら非常識で低能なボンボンは普遍への意志など想像したこともないので、嘘をつき通せると信じているし、過去を改変可能だと信じている。『1984年』の「真理省」のできの悪い戯画のように。すぐにばれる嘘をついても、身分制などの権力で事実をねじ伏せてきた経験(規範確認作業の失敗*3)からつき通せると彼らは思っている。
「正直」という美徳は近代的美徳である。封建的世襲ボンボンの安倍晋三は「正直」という概念すら理解できていない。
日本は「安倍晋三たち=極端な過保護状態にあるボンボン」と、「自殺によって生命保険金を支払う以外に命の価値のない大衆」あるいは「その保険金すら払えないその他大勢の大衆」とに現在二極化している。後者は不景気になると住宅ローン支払が滞り続々と自殺する。よって日本では不景気と自殺が連動している*4。その保険金は前者に還流する。日本経済はそのようにして回っている。

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従軍慰安婦」問題と「南京虐殺事件」はアメリカの日本占領政策の矛盾が独特な形で煮凝りになっている。つまりアメリカが日本を占領していた当時の二つの勢力、G2とGSの政策*5がこの件で対立し、我々はある意味その代理戦争を常に、現在もさせられている。
敗戦責任を負うべき岸信介らを政治延命させ、日本の封建的支配層をアメリカの傀儡酋長とし、アメリカによる日本軍事占領状態を継続させ、日本をアメリカの傀儡国家としたのはG2のラインである。このラインは俗に「親日派」とされる。そこで言うところの「日本」とは封建的旧支配層を指す。日本大衆を指さない。「安倍晋三たち=極端な過保護状態にある無能のボンボン」が総理になったのも、ルーツとしてはこのG2ラインに原因がある。
GSはアメリカのニューディーラーであり、このラインは俗に「親中派」と呼ばれ、東アジアでのアメリカのパートナーを中国と考える勢力だ。冷戦構造下では中共政府をアメリカのパートナーとするのは困難だったが(それでもニクソン政権―共和党だが―以降、アメリカと中共政府は着々と接近した)、冷戦が終結し、中国をアメリカのパートナーとしてより重視することが加速したようだ。「戦後民主主義」とか「人権」というアメリカが占領時に日本へ与えた「アメリカの理想(建前)」はこのGSラインがルーツだ。「建前」と故意に私は書いたが、建前は重要で価値がある。これら建前、すなわち「自由権」に価値があるとされているから我々は政治的表明ができる。我々大衆の「自由権」は封建的傀儡酋長が最も嫌うものだ。
従軍慰安婦問題」は日本戦中史の恥部だ。恥部はこれだけではないが。朝鮮半島ならびにアメリカでは「悪の日本(当時日本がより「悪」であったことは事実だ)vs正義の連合軍(連合軍が「正義」かどうかは疑わしい)」という図式が公式であり、日本の傀儡酋長である安倍晋三とその周辺は「旧悪の隠蔽」と「ご主人様の意向」とに引き裂かれることとなる。「正直」を美徳としない安倍晋三周辺はこれを解決するすべをもっていない。安倍晋三周辺の傀儡酋長は「不正直」であるから傀儡酋長でいさせてもらっているからだ。
南京虐殺事件」もまた日本戦中史の恥部だ。恥部はこれだけではないが。中国ならびにアメリカの公式では当然「悪の日本(とくに旧支配層が「悪」。それは事実だ。)vs被害者たる中国民衆と日本民衆」となっている。「悪の日本」の直系後継者であり日本の傀儡酋長である安倍晋三とその周辺は「旧悪の隠蔽」と「ご主人様の意向」とに引き裂かれる。「正直」を美徳としない安倍晋三周辺はこれを解決するすべをもっていない。
そして、さらに戯画的なことに、安倍晋三の政治権力を支えるのは「ご主人様」のもう一つの手足であるところの統一協会であり、「従軍慰安婦問題」をムダにこじらせている勢力もまた統一協会であることは、我がブログ読者諸姉諸兄が広く知るところである。

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*1:「世間」については以下参照。

「世間」とは何か (講談社現代新書)

「世間」とは何か (講談社現代新書)

*2:この小さな「非常識集団」を仮に「カルトのカーテン」と呼ぶ。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060715#1152898309 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060725#1153765573 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060924#1159035885

*3:思春期の男児は成人化の過程で、社会が自分にどこまでを許容するのかの距離を測ろうとする。この社会規範確認作業、社会が自分をどこまで許容するかの距離確認作業に失敗すると、ダメ人間になる。バカボンバカボンに育ってしまうのは、この確認作業過程が「親の権力」「親の七光り」によって全壊してしまうからだ。安倍晋三は全壊したバカボンの典型だ。たとえば以下参照されたし。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060102#1136210587 規範確認作業に全壊して低脳なバカボンとなった安倍晋三が「教育改革」を政治主張としているのは戯画的である。安倍晋三関連の事例は全てマンガよりも漫画的である。この低能なバカボンが総理大臣を行っていること自体、日本が「身分制社会」化していることの証明である。日本では個人の能力は全く問題とならない。無能が総理大臣になることは何より国益に反することだが、国益より「身分」が日本では優越している。

*4:日本でだけ不景気と自殺が連動しているカラクリについては以下参照。

つっこみ力 (ちくま新書 645)

つっこみ力 (ちくま新書 645)

*5:G2とGSについては以下参照。

日本の黒い霧〈上〉 (文春文庫)

日本の黒い霧〈上〉 (文春文庫)