カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

「ゆとり教育」と兵隊作り

以下メモする。

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http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/ziminntoudaizannpaisasesyonoyoronn%20koizumi%20abeseizihenosinnpann.html
 大戦争並みの殺人社会
 F 貧困の問題としては、自殺者が年間3万人以上が11年続いている。10年間で30数万人が自殺するのだから、すごいことだ。日中戦争で太平洋戦争開戦までに死んだ人の数が18万人ということを考えても、大戦争をやっているのと同じだ。自殺という名の殺人であるし、すさまじい“殺人政治”だ。強烈な搾取・収奪がやられ貧困が深刻になっているなかで、いつ戦争が始まってもおかしくないところまでもってきている。
 D 小泉になってから、異様な殺人事件が頻発するようになった。攻撃的な自己中心主義人間が培養されている。無差別殺戮とか「だれでもよかった」とか。教育とセットで兵隊づくりがやられてきた結果だ。アメリカでは07年代{70年代の誤記か〕のベトナム戦争時期に、ゆとり教育と低学力づくりを熱心にやったおかげで、教育荒廃が顕著になった。愚民化で意図的にバカをつくって、貧民を兵隊として徴用した。批判が高まって是正していく過程で、今度は失敗した政策を日本に輸入してやらせていった経緯がある。日本の教育者たちは「なぜアメリカで失敗したものを日本に学べといってやらせるのか!」という思いを持っていた。学力が高かった日本にわざわざバカづくり政策をやらせるからだ。90年の湾岸戦争で「人もカネも出せ」と迫られるなかで同時進行だった。
 C 要するにアメリカが日本に兵隊づくりをやらせている。英語教育もそれにつながっている。自衛隊は米軍再編で米軍の指揮下に置かれ、戦争屋の安倍が教育再生を叫ぶ。戦争と教育は不可分の関係だからだ。わざと失敗した政策を持ち込んでくる。現代の軍国主義教育はアメリカ万歳、自由万歳型であり、野獣的な自由主義に特徴がある。アメリカは徴兵制を敷いていないのに、貧乏人が食っていくために志願する。そのようなシカケが日本でもつくられている。職はないし、やむなく軍隊に入っていく。民主主義の体裁をした徴兵制だ。「経済徴兵制」と指摘する研究者もいる。培養されるイデオロギーは攻撃的自己中。米兵みたいな野獣人間だ。戦争体験者たちが語るが、軍艦が沈められて泳いで逃げているのを機銃掃射で撃ってニタニタ笑っているような精神だ。

学習内容削減、小学校での英語教育義務化、防衛庁防衛省昇格、教育基本法に「愛国心」が書かれたこと、などなど、色々腑に落ちる。
「なぜアメリカで失敗したものを日本に学べといってやらせるのか!」については児童ポルノ法改悪関連でもよく言われていますね。問題の根は同じなんでしょうね。

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アメリカのゆとり教育(続)http://ideas.paunix.org/mt/2008/01/blog-post_18.html
10年くらい前から、ワシントン大学の新入生における数学能力が著しく低下してきていることにマス教授と大学の同僚達が気づきはじめた。〔略〕
原因は何なのか? 最近の生徒の知能が劣るというわけではない。むしろ新入生の高校時代の成績(GPA)は上がってきている〔略〕。数学力のみ落ちてきている原因は、1989年から導入されたThe National Council of Teachers of Mathematics(NCTM、全米数学教師協議会)の学習指導要領にあるとマス教授は言う。これは、生徒が先生に一方的に教えられるのではなく、生徒が自ら数学の原理を発見するように奨励し(ディスカバリー・アプローチ)、長除法(割り算の筆算、余りの数などの計算過程を書きながら計算を進める方法)などの確立した算法はないがしろにして計算機の使用を勧め、練習を重ねて習得するということをさせず、代数・幾何学を軽んじている。
このNCTM要領に沿った教科書が1990年代よりアメリカ全土で採用されはじめる。〔略〕この全ての教科書がNCMT要領の欠点を共有している。代数・幾何に関する多くのトピックが欠けており、生徒は分数、等式の操作、三角関数、基本的な計算法を習得できない。〔略〕
これが教授自身の息子の数学教育にも悪影響を与えることになってしまう。教授の上の子が中学、高校で使った数学教科書はMcDougal-Littell Integrated Math。この教科書は、様々なトピックを狂ったように行ったり来たりするため、生徒が一つも満足に習得できない。内容は一貫性を欠き、論理的な発展学習が不可能。その内容はあまりに酷く、教授は心配になって夜には子供といっしょに勉強し、家庭教師を雇い、公文式に通わせたという。
下の子は高校でInteractive Math Program (IMP)を使用。この教科書の中には数式がほとんど出てこない。生徒が自分で数式を発見するようになっていて、その中身は「観覧車から飛び降りてみる」などといったテーマに沿って書かれている。重要な数学的原理をスルーしていて、息子はこれではやりがいが無いと感じ、もっと学びたい、本当の数学を学びたいと嘆いたという。
National Research CouncilがNCTMプログラムの効果を検証するために委員会を設立。K-12 (幼稚園から高3年まで)の数学教育の質を査定するため、19のNSF(National Science Foundation)主導のNCTMプログラムについて147の研究を行った。結果は、同カリキュラムの有効性を示すデータはいっさい無し
William Hook、Wayne Bishop、John HookがEducational Studies in Matics誌で発表した研究によると、カリフォルニア州がreform mathから数学テスト上位国のカリキュラムを反映したものに変えたところ、生徒の成績が格段に向上したという。学力向上は特に社会的に恵まれない生徒(less advantaged student、貧困層の子弟)の間で顕著であったという。
〔略〕アメリカ中の数学カリキュラムを調査したところ、ワシントン州はF(落第、不可)ランクだった。現行のワシントン州の学習指導要領はお粗末に書かれたもので、必要以上に分量が多く、時に数学と何の関係もないことにまで言及している。ワシントン州における学生の数学力の低下はreform math導入と共に始まっており、これは偶然ではない。

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画像はhttp://piapro.jp/content/xzmjxjr31ifp5wz9から。