カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

警察と検察は、江戸時代みたいに月番交代制にして相互監視させるべきである、その他

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誰もが色々なアイデアを持っているものであり、でもって私も色々思いついてしまうことがあるが、そのアイデアを実現させるとなるとものすげえ労力と高いハードル越えをしなくちゃならないので、せめてアイデアを共有する人が増えてくださることを願い、以下記す。

警察と検察は、江戸時代みたいに月番交代制にして相互監視させるべきである

警察や検察はそれをチェックする機関が日本には存在しないので、こいつらが暴走すると1930年代の軍部暴走と同じようにかなりやばめであり、でもってどうも暴走している気がしてならない。
ところで、江戸時代の警察と都庁を兼ねた役所は町奉行であり、町奉行は「北町奉行」と「南町奉行」に分かれていた。「北町」「南町」は地理的区分ではない。「北町」「南町」は月番交代制であり、同じ業務を交代で行なう。非番の月は主に書類整理などを行う。
人間は自分たちの行いが他人によってチェックされないでいると必ず腐敗暴走する。毎月他人に引継ぎ、その他人により自分の仕事がチェックされるとわかっていれば、あまり無茶はしない。
この仕組みは現在の警察や検察をチェック・管理するのに応用すべきだと私は思う。江戸時代の行政に関して詳しい人と、現在の警察検察などの行政に詳しい人により、現在の制度の抜本改革案が作られるべきだと思う。
政権交代で期待したのはそういうことをしてほしい、という願いだったと思う。このアイデア、けっこう以前から暖めていたんだが、人に伝えたり広めたりすることが今までなかったので、ここに記す。

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オタク産業は景気刺激策の鍵である

先日「日本史のツボ」という本を読んでいたら、以下の記述に会った。

信長の安土桃山時代というのは、輸出なしの、ほぼ内需だけに頼った日本史上空前の経済の高度成長期となった。(123p)

そのころの日本人全体に根付いていた価値観。これを〔信長は〕ぶっ壊そうと考えた。それは何かというと、土地至上主義の価値観だ。
〔略〕信長は土地を財とすること自体は否定していない。しかし〔略〕改革の阻害要因になると考えたわけだ。
しかし、土地を大事にするという気風は日本人に長らく染み込んでいるから、いきなりそれを真っ向から否定するわけにいかない。一番いいのは、別の新しい価値観を植えつけることだ。(119p)
新しい価値を発見した。土地に代わるべきものはカルチャーだ。これを付加価値として経済政策に加えようと。
つまり、〔略〕人間生活に関わりのある衣食住の中に使う全てのもの〔略〕の中に付加価値として文化性を加える。〔略〕
〔略〕カルチャーを衣食住に加えることによって〔略〕さまざまなニーズが生まれてくる。〔略〕
〔略〕芸術家も輩出することになるし、同時に〔茶道の〕茶碗づくりといった物づくりの需要も高まる。そうすれば、雇用が創出されると同時に、〔略〕生活者が〔略〕より豊かなステージでみんなが生きていくことができる。〔略〕
それを実践するにあたって、まずは部下の給与制度から変えていった。そうすることで、たとえば、柴田勝家能登半島をやろうかといったら、勝家は土地はけっこうです、それより利休の茶碗をください、などというようになった。
秀吉は、わたしはお茶の会を開かせてください。そうすると自分のステータスが上がりますので、などと懇願してくるようになる。〔略〕
それがどんな好影響をもたらしたのか。内需を生んだ。〔略〕カルチャーを中心にしたニーズを生んでいった。これに、そんなにお金がないだろうと思っていた民衆も乗ってきた。〔略〕
〔略〕それによって、いままで埋もれていた物づくりに携わる職人や芸術家などが一斉に仕事を得て、それに見合う報酬、賃金も得るようになっていったのだ。(121-123p)

思うんだが、現在の社会というのは、世界的に経済縮小の局面に入っていて、たぶん今後100年、じりじりと経済は縮小すると思う。で、日本は世界に輸出できるものが減ってきているので、輸出中心主義は棚におくべきである。内需拡大政策は古くは中曽根康弘の時代からするする言うていて結局自民党政権時代は土建にばかり金を突っ込むというダメな使い方をしてきた。と思う。
ので、信長に習って、文化でもって内需拡大をするべきである。で、現在の日本で注目するべき文化といったら、これはもうオタク文化であり、これを活用しない手はない。ここを意識的に活性化させ内需拡大させ、その上で、オタク文化輸出にまで高めるべきである。以前から言っているが、最も安上がりで確実な国防は世界みんなをオタクにし、日本がオタクの聖地としてのステータスを守ることである。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070416#1176685496 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20061130#1164826590 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090324#1237845538
中国は「アニメ特区」を作ってそこでだけはエロアニメですら作成できる、そういう経済政策を採ろうとしましたけどエロアニメを作れるのなら政府批判アニメも作れてしまってそれではまずいでありますということでストップがかかっているそうだが(情報未確認)、中国がストップかけているというのは日本にとってたいへんな幸運であるので、オタク産業を日本の基幹産業とする経済政策を今のうちに実行すべきなのである。
日本の不景気というのは、金がない不景気なのではなく、金が動かない不景気である。よって、文化により金が動き回りさえすれば、この先20年くらいは日本の経済は廻るのではないかと思う。経済やら経済史やらに詳しい人は研究してくれるとすげえ嬉しい。
日本がオタクの聖地でい続けられるかは、ここ5年、長く見ても10年が勝負であり、あまり実は時間が残っていない。もたもたしているとアニメーターなどが餓えて死ぬか日本国内で絶滅する危惧がある。文化は死滅する時は一瞬だ。今あるから20年後もあるはずだし20年後もトップなはずだなどというのは安穏としていたら全く約束されない幻想だ。

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