石原慎太郎の票田の一つ、真光

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ウチに30年位前から通っている馴染みの客がいて、その客の結婚式にも呼ばれたりしているので、返礼に結婚披露宴に招待した。老母が。
一昨日その客が来て、泊まっていった。私の結婚を祝うということで、上等な刺身と、上等な焼酎を振舞われた。焼酎は日ごろ飲まないが口当たりが良かったので、ついうっかりぐいぐい飲んでしまって、いい歳して飲み過ぎて、翌日二日酔いになった。
私は正直言ってこの客とそれほど親しいわけではない。老母がこの客と親しい。酔い潰れる前にその客と話して、その客が崇教真光の信者だと判った。そうか。そうだったのか。
真光の教義とか真光に絡んでいる政治家とかについてその客に色々質問したが、酔い潰れる寸前に聞いたので、残念ながらよく覚えていない。
断片的に覚えていることとしては、真光では、「日本は世界の雛形」、という教義を持っているそうだ。これは私の理解するところでは大本教由来の教義で、北海道が北米大陸、本州がユーラシア大陸、四国がオーストラリア大陸、九州がアフリカ大陸、台湾が南米大陸に相当する、という見立てで。中国地方がヨーロッパに、紀伊半島がアラビア半島に、房総半島が朝鮮半島に相当する。…そうか、真光はそういうのを「余人の知らない真実」だと思い込んでいるんだな。「余人の知らない真実」を知っていると思い込んでいる人間は、いくつか致命的なところで思考の論理エラーを起こす。真光系列の信者数はけっこう多いから、そういう妄想はたとえばネットウヨクの温床の一つなんだろうな、とか思う。この客人は決してネットウヨクなキャラではないのだが。
東日本大震災を真光としては「神による警告」「科学文明に溺れている日本社会への神からの警鐘」みたいな解釈をしているらしい。ははあ、石原慎太郎の「天罰」発言は、そういうのを下敷きとしているというか、そういう教義に阿っての発言だったのだな。だから石原慎太郎の「天罰」発言を批判しても石原慎太郎支持者には全く応えないし響かないのだ。石原慎太郎支持者は、「石原慎太郎は教義に沿った発言をしている。石原慎太郎の発言を批難する人は、石原慎太郎よりずっと『真理』『神』から遠い存在であり、石原慎太郎を非難する人々はむしろ悪魔に近い」という理屈になるのだろうな。
石原慎太郎・石原伸晃の票田の一つは、この「崇教真光」だ。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20101203/1291374268　とくに石原伸晃への評価が「崇教真光」では高いらしい。

wikipedia:石原慎太郎
 崇教真光の代表との家族ぐるみの付き合い
石原と同じく日本会議代表委員である「崇教真光」代表者・岡田恵珠と『岡田光玉師御対談集』（崇教真光編集）において、対談を行っている30ページの記事がある[139]。
長男の石原伸晃が少年の頃、岡田光玉と岡田恵珠が自宅に訪れたエピソードを伸晃が同宗教団体の42周年秋季大祭(2001年)の祝辞にて披露するなど、家族ぐるみの付き合いが明らかになっている[140]。また、伸晃は45周年秋季大祭(2004年)にて自身が信徒であることを明らかにし、信徒としての立場をメインに祝辞を述べている[141]。

　　崇教真光　 http://park8.wakwak.com/~kasa/Religion/mahikaribunmeikyodan.html
「真光」は「手かざし」系の新興宗教で、アントニオ猪木も真光に関係していた。アントニオ猪木というと、日本皇民党というのを私は思い出す。

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「日本は世界の雛型」を検索してみた。
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1360700
http://blog.goo.ne.jp/tobira2002/e/a8efeb727d6d5dcd48e1fe26096b9a76
http://www.youtube.com/watch?v=0H2zHmmMruo
http://sjin.blog69.fc2.com/blog-entry-237.html
こういう妄想を確信している人がたくさんいるというのが、人のことは言えないっちゅうたら言えないけど、切ないなあ。宗教は人類最強の娯楽であり、実在する神とは一切無関係ない（畏友克森潤氏の名言）のだが、宗教は娯楽であるという自覚を必ず欠いていて真実とか正義だと錯誤しているところがタチが悪い。そして新興宗教を信じている人の多くは政治にはウブであり、政治に関してほぼ必ず論理エラーを吹き込まれ、論理エラーを真実なのだと確信する。