カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

友人へのレスポンス、なんちゃって創作論

友人のブログhttp://d.hatena.ne.jp/a_katu/20160311 http://d.hatena.ne.jp/a_katu/20160312#1457777144 のコメ欄機能がよく判らないので(後で聞いたらコメ欄凍結しているそうだ)、相対的に読者量の多いこっちに書くのはあまり賢明ではないけど、こっちに書く。

1

どんどん書き直して新作をカクヨムに再投稿すべき。ただし再投稿する前に誰かに事前に読んでもらって多少の修正で完成度を上げることが可能ならその方が望ましい。
「今まで読んでくれた読者」のことを考えるのは閲覧数100を超えてからでいい。習作にあまり執着するのは良くない。

2

短編を「作ってみる」ことが必要である。
内面にあるモワモワとした世界を書きたいという衝動は原動力だが、それはそれとして、そのモワモワの中から、「作品化できる」「短編化できる」部分を探す。

3

釣り針になるアイデアの必要性。
たとえば「ヒーローものを書きたい」という衝動があったとき、「読者はどういうヒーローものなら読もうと思うか」と、アイデアを練ることは必要である。そこにキャッチさと捻りは必要である。
たとえば「まどかマギカみたいなヒロインが、実在カルトをモデルにした新興宗教と戦う」という話だったら、一定程度の読者は獲得できる。
「アイデア」のうちの釣り針部分は、タイトルと、キャッチコピーと、あらすじ部分で明らかにしておくべきである。

4

釣り針アイデアを軸として、内面の創作衝動のモワモワを整理するべきである。
たとえば内面の創作衝動が「カルト死ね」だと仮定して、「まどかマギカみたいなヒロインが」の部分は借り物であるから上手に真似ることを心掛けるまでにして、「実在カルトをモデルにした新興宗教」の書き方は、この場合「読ませどころ」なので、「新興宗教あるある」「新興宗教勧誘あるある」「新興宗教教祖あるある」「新興宗教がスポンサーな映画の内容あるある」なネタをふんだんに蕩尽し、ストーリーと絡めるべきである。というか「あるある」を再構築してそこに「まどかマギカ」が登場したら、というのをストーリーとすべきである。

5

ストーリーは習作段階では短ければ短いほど望ましい。初心者のうちは、全力疾走で1万メートルを目指すよりは20mを目指す方が現実的なのと同じである。
また、「カクヨム」の現在の機能も、川柳俳句や狂歌短歌や警句の発表所として実は一番適している。例 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880427843
たしか豊田有恒が習作時代に「モンゴルの残光」を思いついたとき、アイデアが壮大過ぎて大長編にするしかない、と思ったが、短編で書いてみたら短編で書けてしまった、という話をしていたと記憶する。(その習作時代の短編を後に長編化して発表した)
自分の経験上、マンガ原稿1pと文章原稿1200字くらいがだいたい対応する。マンガの短編はフォーマットが16p、表紙抜きで15pだから、文章に換算するとだいたい18000字くらい。このくらいの字数で「書ききってしまう」ことを薦める。
以上、参考になれば幸い。
〔追記〕カクヨムの投稿の平均見たら、18000字だと大長編扱いになることに気付いた。web小説ってショートショートが基本形なんだな。

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