カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

田舎の生活とか、政治関係とか、表現規制のこととか、狂乱している老母との生活とか

読書

小熊英二『社会を変えるには』から抜粋、第一章-2

小熊英二『社会を変えるには』第一章からの抜粋を以下続ける。 災害で問題が露呈する 〔略〕災害がおきると、それまで社会が抱えていた問題が露呈します。一九九五年におきた阪神・淡路大震災でも、それがおこりました。 それ以前の神戸の主産業は、港湾業や…

小熊英二『社会を変えるには』から抜粋、第一章-1

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20121023/1350993371の続き。 「はじめに」から以下抜粋。 そもそも、社会を変えるというのは、どういうことでしょうか。〔4p〕 いま日本でおきていることがどういうことなのか。社会を変えるというのはどういうことなのか。…

小熊英二『社会を変えるには』のメモ

1 小熊英二『社会を変えるには』の存在は山形浩生 のhttp://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20120902/1346588118で知った。山形浩生は小熊英二『社会を変えるには』をボコボコに叩いている。 実際読んでみた。良書だった。 それをなぜ山形浩生はボコボコに叩いた…

紫色のクオリア、おりこ☆マギカ

1 『紫色のクオリア』が「まどか☆マギカ」の種本だよhttp://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2011/06/post-0f14.htmlというブログを見て、読んでみた。 感触的には、虚淵がモチーフとして利用したかもしれないけど、別物だよなあ、とか、10話のほむらの葛藤、…

アルキヘンロズカン感想

1 『アルキヘンロズカン』上下。深夜に一人没頭して読んだ。売れない漫画家が四国遍路を暗めの自己観察と遍路観察をしたもの。お遍路さんのマイナス要素を大仰でなく、けれん味なく、リアルに描き出すことで、確かにこれを歩き通すと何かが変わりそうな気が…

『ネットと愛国』読了

1 『ネットと愛国』読了。刺激的。良書。 「在特会」をきっちりと取材していることがまず凄い。取材者の安田浩一は、「在特会」の心情に沿おうとして努力している。そこが立派だ。 そこから浮かび上がる、「鬱憤晴らし」だけが目的である「在特会」の姿とい…

岡崎京子『helter-skelter』

1 岡崎京子『helter-skelter』を嫁が貸本屋から借りてきていたので、又借りして読了。 山岸涼子作品を連想した。主人公「りりこ」には、マイケル・ジャクソンを連想する。 キャラたちの下唇の描き方が、嫌味ではないが、ずいぶんと厚い。岡崎京子の絵の変遷…

『戦争の世界史』粗筋

1 マクニールの『世界史』がベストセラーになっているhttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120317-OYT1T00473.htmと聞いて、嬉しかったり、もにょったり。まあ嬉しいんですが。1位『世界史 上 (中公文庫 マ 10-3)』(ウィリアム・H. マクニール/中央公…

火薬帝国

1 NHKの『ヒューマン』http://www.nhk.or.jp/special/onair/human.html の第2集が投擲武器の話だった。面白かったので、おそらく元ネタであるだろう『飛び道具の人類史』読了。 クロスビーによる、ヒトの3つの特性。 1;二足歩行 2;投擲力 ヒトは他のいか…

2015年に富士山は噴火するか?

富士山大噴火! 不気味な5つの兆候作者: 木村政昭出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2011/08/03メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る『富士山大噴火』によると、2015年あたりが富士山噴火の可能性が高いそうだ。 http://d.hatena.n…

古代の気候変動

『古代文明と気候大変動』、ざっくりとメモ。 1 第10章(294〜329p)から ヨーロッパの気候の境界線は変わりやすかった。 紀元前300年から紀元後300年頃まで、ヨーロッパ全土が地中海性気候だった。ローマ帝国の繁栄はこれに起因する。 紀元後500年から900…

日の丸はアヘンの商標

『日中アヘン戦争』(江口圭一)から、以下メモする。 日章旗の掲揚はアヘンの販売が日本側によって公認されていることの標識であった。このことから日本側にしてみれば、とんだ勘違いが生じた。関東軍総参謀副長から敗戦直前に内閣綜合計画局長官となった陸…

『進歩と改革』の原稿が描けてない件とか、神風とか

1 『進歩と改革』のマンガ、久しく描いていないけど、まあ今月はムダに変に多忙で描く時間があまり取れないんだが、オフシーズンになったので描こうかとも思うけど、今の生活は社会から隔絶していて社会の動きが全く分からなくなっているので、時間が取れて…

『夜と霧』再読

『夜と霧』を再読して、癒されている自分がいる。 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20091208/1260225423 夜と霧 新版作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2002/11/06メディア: 単行本購入: 48人 クリック: 398回…

『「東北」再生』

『「東北」再生』から以下抜粋する。この鼎談は、2011年5月1日に行なわれた。 赤坂憲雄 〔震災と原発事故の直後〕最初に僕のなかに浮かんだのは「なんだ、東北って植民地だったのか、まだ植民地だったんだ」ということです。かつて東北は、東京にコメ…

中国中世の景気/宮崎市定『大唐帝国』

1 宮崎市定『大唐帝国』のはじめのほうに、中国中世の景気・経済についての記述がある。経済が縮小期にはいっている現在は、中世に似ている点が色々ある。以下メモする。 腐敗する古代帝国 〔古代ローマ帝国がローマ市民権を征服地人民に与え懐柔したように…

書物は商品か?

内田樹『街場のメディア論』http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20110426/1303828723続き。 第六講 読者はどこにいるのか 安く買い叩こうとする買い物客と、高く売りつけようとする商人の間のゼロサム的なネゴシエーションをモデルにして、多くの人が出版ビジネ…

定型は暴走する

以下メモする。内田樹『街場のメディア論』光文社新書から。 第四講「正義」の暴走 〔略〕自分には適用できないルールを他人には平気で適用する。 そういうものを「定型」と言います。 自分の生身に突き合わせてみれば、強い違和感を持つようなことであって…

『アーロン収容所』人間の才能の型・続き

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20110216/1297855383 の続き。ページ数は中公新書版から。書き写しながら思ったけど、この井野班長のケースは表現規制反対活動に色々応用できるところがあるんじゃないかな。 捕虜生活の新指導者 それでは、私たちの捕虜生活…

『アーロン収容所』人間の才能の型

『アーロン収容所』の中で一番好きな部分。ここを紹介したくて『アーロン収容所』を再読していた。戦闘中のエピソードが入っているから冒頭部の記述だと思い込んでいたのだが、後半にある記述だった。以下ページ数は中公新書版。 人間価値の転換 捕虜生活が…

『アーロン収容所』動物と人間の境界

『アーロン収容所』(会田雄次、中公新書、1962年)再読中。西欧史学徒だった著者が、ビルマにて英軍の捕虜となった生活をつづった名著。以下引用。 屠畜と飼育 私たちは戦争における非戦闘員や捕虜に対する処置によって、戦争犯罪を追及された。そして日本…

『アーロン収容所』社会階級と身体差

以下、『アーロン収容所』(会田雄次、中公新書、1962年)の、社会階級と身体差についての記述。 青白きインテリはいない 私たちが一見して〔英軍の〕士官と兵とを区別できたというのは〔略〕体格、とくに身長である。五尺七寸(1.75メートル)の私より背の…

『トルコのもう一つの顔』読了

『トルコのもう一つの顔』読了。 1 この書評↓を読み、この本を読もうと思った。 https://pedro-proxy.appspot.com/d.hatena.ne.jp/elmikamino/20101019/p2 闘う言語学者、小島剛一 20年前の1991年に公刊された本書については、「クルド人問題」を扱った本の…

内田樹・釈徹宗『現代霊性論』

内田樹・釈徹宗『現代霊性論』講談社(2010年)から、以下メモする。 1 ポスト新宗教と保守政治活動 釈徹宗 ポスト新宗教〔いわゆる新新宗教〕には、『真如苑』、『世界救世教』、『阿含宗』、『真光』系、『GLA』、『ものみの党聖書冊子協会』(エホバの証…

『おまえうまそうだな』

http://d.hatena.ne.jp/tsumiyama/20101024/p1 http://d.hatena.ne.jp/doy/20101017#p1 を見て、存在を知ったので、『おまえうまそうだな』と『あなたをずっとずっとあいしている』購入。読了。これはいい。甥の七五三にプレゼントする予定。 映画の方、観た…

まんが家の労働争議

1 以下メモ。みなもと太郎、大塚英志、『まんが学特講』、角川文芸出版225-226p 大塚英志 そういえば水野英子さんが少女マンガ界でストライキをやったというのは、本当なんですか? みなもと太郎 話しにくいことばかり聞いてくるね、君は(笑)。そういう労…

『戦争の世界史』ウィリアム・H・マクニール読了

ウィリアム・H・マクニールの『戦争の世界史』読了。『疫病と世界史』の姉妹編的な。戦争と疫病は相似している。 『疫病と世界史』を読んだ時、ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』に問題意識が似ているなあ、時系列的にマクニールのほうがずっと先…

思うんだけどさ/鳩山由紀夫、枝野幸男、甘粕正彦

1 思うんだけどさ。民主党の代表選で鳩山由紀夫に投票した民主党議員は落選していいよ、と思う。 私の支持する民主党議員は、たしか一人も投票していないはず。 鳩山由紀夫は主に民社系が支持してんだよな。 http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-…

『「声なき声」をきけ』/天野恵一

ずっと以前に言及したhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20061116#1163625308、『「声なき声」をきけ』についての天野恵一(あまの・やすかず)の書評の続き。webにあったので以下転載する。 http://www.doujidaisya.co.jp/syohyou_koenakikoe.html 「『高畠さ…

遠山茂樹『昭和史』(岩波新書)、目的が次の瞬間に忘却される

1 遠山茂樹『昭和史』(岩波新書、1959年)を再読して、あちらこちらに疑問点が湧く。たとえば 〔1926年と1930年を比較すると〕日本が中国貿易に依存する度合いが増した反面、中国貿易の中での日本の位置は後退していた。〔略〕日本の対満投資の六三パーセン…